鈴鹿山脈のブナ林調査を実施(井岡幹博、千葉賢)

平成24年8月10日(金)に鈴鹿山脈のブナ林の毎木調査を行いました。四日市大学自然環境教育研究会の皆様と環境情報学部学生4名(近藤勇人、辻浩明、村井將泰、柳川大輔)と教員2名(井岡、千葉)が参加しました。調査の目的はこちらをご覧ください。
 
当日は天気予報がはずれて朝からぐずつき模様となり、山に入ると霧が立ち込め、小雨もぱらつく生憎の状況となりました。その中を何とか標高750m以上にあるブナ林まで登り、調査を始めました。
 
今回の調査対象のブナ林は急斜面が多く、初めて参加した学生は少し驚いた様子でした。斜面で何度も滑りながらゆっくり調査を進め、約40本のブナの正確な位置(緯度経度)、直径、高さ、枝数、生えている斜面の方位などを記録しました。本来はもっと多くのブナの調査を行うのですが、足場の悪さや悪天候もあり、今回はこの程度の数となりました。
 
調査を終え、山を下り始めると天気は次第に回復を始め、おだやかな日差しの中、研究会の方々と樹木に関するおしゃべりなどをしながら山麓まで帰りました。
 
四日市大学自然環境教育研究会は、これまでに調査した200本以上のブナのデータを分析して、標高に応じた樹齢や分布の特徴などを既にまとめています。この結果は8月26日に行われる四日市市環境シンポジウムで発表される予定です。
 

笹枯れの後にブナの実生がたくさん生えていました。実生の周りに茶色のネットがありますが、これは動物の食害を調査するためのものです。写真からも霧が立ち込めている様子がわかります。


 

調査に先立ち、調査方法の説明を聞く学生たち


 

ブナの直径と樹齢の関係を説明する保黒時男研究会代表


 

急斜面での調査の最中に一休みする学生たち

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