2012年8月中に4回、バイオ実験教室を開催しました。バイオ系の先端技術を体験することを目的に、2日間もしくは1日かけて参加者自身の遺伝子を調べる実験を行いました。
調べたのは、アルコールの代謝過程で生じるアセトアルデヒド(悪酔いの原因物質)を酸化する酵素であるアルデヒドデヒドロゲナーゼ2(ALDH2)の遺伝子型です。
1日目は、毛を抜いて、毛根細胞からDNAを抽出(溶液の中に溶出)し、調べたい遺伝子部分の増幅(PCR)を行いました。
2日目は、アガロースゲル電気泳動を用い、遺伝子型の解析を行いました。
使い慣れない道具を使っての実験なので、はじめはみんな緊張気味でしたが、両日ともまずは練習し、慣れてきてから本番に臨んだので大丈夫でした。参加者同士で協力し合い、本番はとても上手に実験していました。
バイオ実験は、少量で実験する際には集中力が必要な場面が出てきますが、基本は生物実験らしく「大雑把」。化学実験とは違う適当さ加減に、参加者が驚くこともありました。
期間中の参加者は8名、見学者は2名でした。本学環境情報学部の学生を中心に、卒業生、四日市看護医療大学からの参加もありました。
参加者からの感想は「大変なところはあったけれど、全体としては楽だった」、「思っていたより簡単だった」、「楽しかった」等でした。
(バイオ実験教室は冬にも実施します。)
バイオの実験がそんなに大雑把なものだとは知りませんでした。多分、誇張されているのだと思いますが面白いですね。ところで船酔いも遺伝子型に関係があるのですか。某学部の武本教授は全く船に酔いません。バイオ関連の研究と我々情報系の教員が研究でコラボできると良いですね。