鈴鹿山脈ブナ毎木調査の報告会を学内で実施

2012年12月6日(木)に四日市大学6号館5階の交流サロンで、鈴鹿山脈ブナ毎木調査の報告会が行われました。四日市大学自然環境教育研究会から3名(保黒代表、稲垣様、福田様)、環境情報学部から教員4名(井岡教授、高橋教授、新田教授、千葉)と学生4名(近藤勇人君、辻君、村井君、弓矢君)が参加しました。
 
保黒代表から最初に、地球温暖化がこのまま進展すると今後100年以内に鈴鹿山脈のブナ林は衰退する危険があることの説明があり、その後、ブナ林の空間分布、胸高直径と樹高の関係、標高と樹齢の関係、樹齢と株数の関係など、今年末までに取得した調査データの詳しい報告がありました。また、笹枯れ調査、動物調査(主に鹿を対象)、温度湿度調査の報告も行われました。その後、参加者間で質疑が行われ、大変、興味深いデータを取得できていることを確認しました。次年度以降も調査は継続することになっています。
 
この記事を読んで興味を感じた学生は、我々と一緒にブナ林調査に加わりませんか。温暖化で衰退が懸念されるブナ林のデータを後世に伝えるための作業です。鈴鹿山脈の豊かな自然も満喫できます。連絡は環境情報学部・千葉までお願いします。学内に掲示もあります。
 

ブナ林調査地点。Aエリアの調査を2012年に実施した。2013年からは、右側の標高の高いブナ密生エリア(ピンク色)を調査する予定。

高精度のGPS受信機によりブナの位置は記録された。また同時に、樹高、胸高直径、枝数、生えている斜面の方位などともにデータベース化された。図は各ブナの位置を示す。

ブナの樹高と胸高直径の関係。調査地点のブナの樹高は上限が25mであること、胸高直径が80cmの巨大な個体も存在することなどがわかった。

調査地点のブナ林の紅葉(拡大してご堪能ください。写真は調査地点から北方向を撮影しており、右上の山は釈迦ヶ岳、左上に御池岳、遠方には伊吹山も見えている。撮影者:保黒時男様)

積雪したブナ林で設置した温度湿度計のデータを回収する研究会の皆さん(撮影者:保黒時男様)

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