四日市大学環境情報学部



武本教授と粟屋元教授、モンゴル国ウランバートル市を訪問(その1)


 2014年2月24日から武本教授と粟屋元教授らは、モンゴル国ウランバートル市を訪問、大気環境を視察し、現地セミナー、環境リーダー育成・指導及び関係者との意見交換・協議等を実施した。

 道路インフラの整備が進んでおり、1年前に比べ空港から市内へのアクセスが良くなり、片側10m幅の2車線が上下2本出来、路面の凸凹がなくなっていた。また、現空港からかなり離れたところでの新空港の設置計画が日本企業中心に進んでいるとのことであった。

 昨年3月の現地調査に同行してくれた通訳の方に会い、今年の汚染状況を聞くと、そう酷くないとのこと。24日は暖かであったが25日から寒くなり、昼は-10℃に、夜間は-15℃程度になった。

 25日は市の西部にある人口が最も多く、また貧困層も集まるソンギノハイルハン区の区役所に伺う。区役所2Fの立派な市民ホール会議室に入場した。午後にはトルゴイト地域開発センター(TCDC)のアムガランさんの司会で「意識啓発による環境改善を目指すセミナー」が開催された。最初にソンギノハイルハン区の副区長ムンフチュルーン氏が重要な会議と宣言した。
 

副区長、出田(ICETT)、アムガランの各氏


参加者(一部)の集合写真

 次に、区の東部のトルゴイト(ソ区では32あるホローの最東部の5つを集めた地区)のホロー長、学校(53番と117番)、住民、TCDCのエコの各グループが発表し、休憩の後、武本教授が大気汚染と健康被害、汚染の拡散シミュレ-ション結果を紹介した。

 最後に持続可能な活動のための提案を各グループから発表し、26の提案があった。「学校と協力して、まず子供の環境教育からはじめ、グリーン施設をつくる。同時にゴミの道路端への投棄をなくし、ゴミ分別をすすめる(日本に習う)。」「ゲル地区などのトイレ問題も戸外でエコトイレにする。」「ゲル世帯が各戸20本ずつ植林する(TCDCの経験がある名古屋大に留学しているエネビシさん担当)。」「プラの袋を使わずにエコバッグをもつ。」「3月3日にモンゴル女性大会があるので、エコバッグ宣言をする。」などが述べられ、実行できるものから実施しようとなった。住民と行政の連携も重要なことが確認された。

 26日は、ソンギノハイルハン区のトルゴイト地区(最も東部の環境先進地区で1、2、3、4、26のホローがある)へ出かけ、午前中は環境推進者4名と対談した。内容を紹介する。

(1)TCDCの地域コーディネータのアディアさん
2013年3月に最初に第3ホローにエコグループを15名で結成した。グリーン施設づくり、エコツーリズム(現地の石で工作して販売し、資金づくり)、イベントやキャンペーンなど実施。今後はホロー内の各ヘセグ(1000名)毎にエコグループを作りたい。現在の5名の環境リーダー(日本研修で来た人たち)は、それぞれプログラム作成し、日本側に提示予定とのこと。

アディアさんとの対談の様子

(2)TCDC理事長のアムガランさん
早くからジェンダーセンターを創ってきた活動家であるが、新しい政策作りだけでは限界と悟り、2005年から住民対象の地域活動を開始した。ソ区のトルゴイト地区を選んだのは区長が提案を呑んだからとのこと。TCDCを創り、NGOと行政が連携しての活動に入った。5年間のグリーンホローのプログラムは2015年までだが、活動を強化し、行政からの支援を受けて、学校や子供たちの環境意識啓発を行う予定。エコグループの支援を行う。トルゴイトの5ホローでエコグループを作り50人の環境リーダーを作る予定。

TCDC理事長のアムガランさんとの対談の様子

(3)TCDC代表の若いエルデネソルダさん
インドでの英語研修を終えて帰ってきた。TCDCは住民の自発的活動への支援組織である。その活動はNGOとして投資家を探し、資金援助してもらうことで成り立っているとのこと。

エルデネソルダさんとの対談の様子

(4)エコグループのバヤルサイファンさん
元女医で、2005年から植林活動をしている。大気汚染については毎月簡単な健康調査もしており、住民へのアンケートの計画もあるとのこと。

バヤルサイファンさんとの対談の様子


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