四日市大学環境情報学部



環境特殊講義「干潟の保全活動と現実」


平成26年7月11日(金)に第14回目の環境特殊講義が行われ、「高松干潟を守ろう会」代表の水谷いずみ様が「干潟の保全活動と現実『干潟は生きている』」というタイトルで講義を行いました。
 
高松干潟は三重県北部に残された数少ない半自然海岸で、潮干狩りスポットとして、また渡り鳥の中継地として有名です。かつてはアカウミガメの産卵のための上陸もあり、「守ろう会」の方々が中心となり、海岸清掃などの保全活動を続けておられます。
 
水谷様からは、干潟の役割と高松干潟に棲む生物の話があり、次に一定面積の区画で貝を採取して、貝の市場価格から高松干潟の価値の見積額(数億円)が示されました。
 
また、高松干潟は28ヘクタールあり、それは約1500人分の下水処理場と同等の水質浄化能力があり、川越町の一人当たりの下水処理費用から高松干潟の価値を見積もると、これも1億円超/年になることが示されました。
 
このどちらの見積額も大きなもので、小さな干潟の価値を改めて考えさせてくれるものでした。
 
干潟には、これ以外に仔魚・幼生の生息域として海の生物の生産性・多様性を高める役割があり、渡り鳥の中継地としての価値もあります。これらの経済効果も加えると、高松干潟の価値はさらに高くなることがわかりました。
 
最後に、高松干潟を横切る形で建設中の臨港道路霞4号幹線の話題がありました。ルートが決まった経緯、その中で市民や学者のどのように関与したのか、公共事業の「事業ありき」の考え方への柔軟な見直しへの提言などを語っていただきました。
 
聴講した学生からは、「前回の講義と含めて干潟の大切さが良くわかった。自分もボランティアとして参加したい」「干潟への興味が湧いた。霞4号線の影響が心配だ」「潮干狩りが干潟に酸素を送り込む働きをしていると初めて知った」「事業者に環境意識をもっと高めて欲しい」などの感想が聞かれました。
 
水谷様、有益な講義、ありがとうございました。
 

講義スライドの一部


講義スライドの一部


講義スライドの一部


講義スライドの一部(高松干潟で発見されたアカウミガメの死体)


水谷様の講義の様子


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