答志島・奈佐の浜で海岸清掃

2014年10月12日(日)に22世紀奈佐の浜プロジェクト委員会が主催する海岸清掃が三重県答志島の奈佐の浜で行われ、愛知、岐阜、三重県から合計で約300名のボランティアが参加しました。今年で3回目の開催となります。早朝に各県からバスで到着した人々は、鳥羽市で連絡船に乗り換え答志島へと向かいました。到着後、午前中の約2時間をかけて黙々と浜を掃除した結果、ゴミの山となっていた浜が、見違えるような状態へと変わりました。
 
奈佐の浜は三重県と愛知県の調査で、伊勢湾内で最もゴミが集まり易い浜であることが判明しています。伊勢湾内に漂着するゴミの量は年間約12,000トンで、そのうちの約3,000トンが答志島周辺に集まるとされています。
 
ボランティアの構成は、地域で環境活動に取り組む団体、大学生(岐阜大、三重大、中部大、四日市大学など)、教員、企業の環境部門の方々、三重県職員、国交省職員、一般親子連れ、地元の方々など多彩で、往復のバスの中で、自己紹介をしたり、環境問題に関して意見交換したりなど、交流も行われました。四日市大学からは環境情報学部1年生2名と千葉教授が参加しました。
 
午後はシンポジウムと学生交流会が行われ、「海を守る活動紹介」や「100年後の伊勢湾に向けての今後の課題」などの発表・講演が行われました。千葉教授も「伊勢湾の漂着ごみシミュレーション」を発表しました。
 
清掃活動自体は短時間でしたが、参加者は自分たちの出したゴミが集まる答志島の現状を見て、多くのことを感じたようです。このような清掃活動を繰り返すのではなく、ゴミをなるべく出さないようにする活動が、より重要だという認識を強く持ったようでした。
 
三重大学、岐阜大学、中部大学からは環境活動を行う学生が団体で参加しました。答志島のゴミ清掃を手伝うということもありますが、自分達の生活が影響を及ぼしているシンボル的な場所を自分達の目で実際に見て、今後の自分達の活動に繋げたいという強い思いがあったようです。
 
奈佐の浜清掃活動はそのような環境教育としての場と捉えることが可能です。四日市大学も継続的、積極的な参加を考えたいと思います。
 
なお、この清掃活動の様子と千葉教授の発表内容に関しては、10月16日(木)18:30から放送されるNHK「ホットイブニングみえ」で紹介される予定です。

鳥羽市の連絡船乗り場に集まったボランティアの人々


答志島への連絡船に乗船開始


答志島に到着後、子供たちの和太鼓の歓迎を受けた。


奈佐の浜に到着し、早速ゴミ拾いを開始。写真中央奥に見える2名の若者は環境情報学部の1年生だ。最初に浜に到着し、最後までゴミ拾いを積極的に行った。


ゴミは流木などの自然ゴミが多く、そこにプラスチックやタイヤなどの人工ゴミが混ざっていた。可燃、不燃ゴミに分けて収集した。


清掃活動は続く。


人海戦術で、かなり綺麗になってきた。


清掃後の浜の様子。干潮になったこともあり、浜が広く見える。


ゴミは軽トラで搬送した。


清掃後の浜の様子(逆方向から撮影)


清掃後の記念撮影

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