平成27年9月4日(金)に環境情報学部の3教授(井岡、城之内、千葉)が、木曽岬にあるメガソーラー発電所を訪問して見学しました。木曽岬干拓地は農業利用を主な目的に造成されましたが、社会の変容の中で当初計画の価値が薄れ、長期間にわたり、ほぼ放置されてきました。三重県の主導でメガソーラー発電所が計画され、丸紅(株)の100%子会社である木曽岬メガソーラー(株)が建設を行い、昨年の12月から運用を開始しました。
見学に先立ち、木曽岬メガソーラー(株)の事務所で同社の岡本様と小林様から詳しい説明を受けました。ソーラーパネルの面積は70haで、ナゴヤドームの約20個分あり、各パネルで(幅1.6m)を横に繋げると東京-名古屋間の距離になるとのことでした。発電最大出力は49MWで、中部電力の送電設備の関係で35MWを上限に送電しており、実はまだ余力があるとのお話しでした。実際に、当日や過去の発電出力のグラフをパソコンで見せていただき、安定に発電を続けていることを実感できました。
一番、驚いたのは、この広大で大出力の施設を2名で管理しているということで、太陽光パネルと送電するための幾つかの装置があるだけで、システムが簡潔で、事故が発生しにくいという特長のある点です。風力発電のような大きな回転翼やタワーも必要でなく、騒音もありません。
お話では、徐々に雑草が増えてきており、今後は雑草対策が問題になるとのことでした。環境情報学部としては、学部と地域の環境教育に、このようなエネルギー施設の利用を検討して参りたいと考えています。