四日市大学環境情報学部



交流ブログ

伊勢湾総合対策協議会環境問題研究会(水質部会)現地研修会が平成27年11月19日(木)に四日市港ポートタワーと四日市港管理組合の巡視船「ゆりかもめ」内で行われ、環境情報学部の千葉教授が講演を行いました。
 
この研修会は環境問題を担当している愛知・岐阜・三重県の行政関係者を集めて行われているもので、当日は約30名の参加者がありました。千葉教授の講演タイトルは「伊勢湾の貧酸素水隗の実態」で、湾の水質と底質の長期的な変化、特に貧酸素水隗の過去から現在までの発生状況、発生原因、今後の予想などについて、観測データやコンピュータシミュレーション結果を用いて詳しい説明がなされました。
 
ポートタワーでの講演後には、参加者全員で「ゆりかもめ」に乗船し、四日市港外(楠沖)と港内での採泥調査を見学しました。当日は北西風が強く、四日市港外に出るとかなり波がありましたが、減揺装置のついた「ゆりかもめ」は快適でした。
 
参加者からは「江戸時代の伊勢湾に貧酸素水隗はなかったのか。あったのではないか。」「大規模な津波が来ると、その後の伊勢湾の環境はどのように変わると予想されるか。」「伊勢湾の表層と底層の水を循環させれば貧酸素水隗は解消できるのではないか。それは出来るか。」など、講演についての質問がありました。
 
また、行政関係者として伊勢湾の環境改善のために今後力を注ぎたい項目について意見交換も行われました。
大変有意義な機会となりました。
 

「ゆりかもめ」への乗船風景

「ゆりかもめ」の船内の様子。窓が大きく、視界が大変良かった。

採取した泥を皆で観察しているところ。



2015年11月13日(金)午後に武本行正教授ゼミの学生10名がいなべ市の太平洋セメント社藤原工場を見学しました。この施設では各種セメントの焼成のほか、産業廃棄物の処理が行われており、その規模は国内最大級です。
 
見学に先立ち、講義室で事業概要の説明を受けました。藤原岳より採掘される良質の石灰岩が各種セメントの原料でリサイクル原料も約20%用いていること、燃料として石炭の他にリサイクル燃料も50%の比率で用いていることなどを学びました。この工場では1日8300トン以上の原料を焼成しており、製品をトラックや三岐鉄道の貨車で四日市港から出荷しています。
 
関心が高まっている産業廃棄物や各種廃棄物の有効処理に関する取り組みについては、下水汚泥・都市ごみの焼却灰、廃プラ、廃タイヤ、碧南火力発電所からの石炭灰、廃油、廃酸、廃肉骨粉、自動車シュレッダーダストなどを処理していることを知ることができました。1450℃の高温でセメントを焼成するので、ダイオキシン等は出ないとのことです。
 
参加した学生たちは、現実の廃棄物処理を学ぶ大変良い機会になったと感想を述べていました。
 

講義室での太平洋セメント社藤原工場の概要説明



 武本行正教授が2015年11月5~6日にジャカルタで開催されたインドネシアの国内学会で招待講演を行いました。会議名はインドネシア語で「PENANGANAN DAN PEMBELAJARAN KABUT ASAP DI INDONESIA BERBAGAI ASPEK PENYELESAIANNYA」、日本語に訳すと「インドネシアにおける『煙害』の制御と調査 ─解決のための多様な側面─」になります。
 
 泥炭地火災はスマトラ島やカリマンタン島を覆い、10月21日までに総計140万ヘクタールの泥炭地で火災が発生しました(El Sintaラジオ放送より)。PM(浮遊粒子状物質)汚染が酷い時には空港も閉鎖になる事態が多発しています。乾季は7月から始まりましたが11月には雨季に変わり、現在は収束に向かっています。
 
 健康被害としては、今年だけでも10月24日までに10人が煙害によって死亡し、中ジャワで5万人以上が、ジャンビ州では約13万人が上部気道感染症を患いました。ぜん息を含む呼吸器系疾患の患者は、リアウ州、南スマトラ、西カリマンタンなどの6州で合計で50万人を超え(Tribun Pekanbaru紙、2015年10月25日)、煙害下にある住民の数は10月末で4300万人に達したと言われています。
 
 健康被害の原因物質としては、泥炭地上部の木材破片、下部の硫酸を含む酸性土壌からの火災で生じるPM、SOx(硫黄酸化物)、NOx(窒素酸化物)、EC(元素状炭素)やCO(一酸化炭素)などが疑われています。
 
 これらの被害地域の小中高校では2ヶ月も休校に近い状態となっている所もあり、例えば週に2回学校に行き、1時間だけ学校にいて、宿題を貰って帰って来るということが行われ、子供たちが家の外に出ないように配慮されています。(2015年10月25日リアウ州プカンバル住民インタビューより)
 
 現地の対策としては、リアウ州だけで50の避難所が置かれ、空気清浄機を設置し、また酸素が吸入できるようになり、また、病院や保健センターは24時間診察を続けていると報道されています(Riau Pos紙 2015年10月25日)。
  
 武本教授は四日市公害の硫黄酸化物大気拡散や、最近ではウランバートル市(モンゴル)のPM等の複合汚染の研究を進めてきました。講演では、四日市公害とぜん息問題の発生から収束までの経緯と歴史を説明し、一度ぜん息になると、死ぬまで完治しないと指摘しました。インドネシアで年々酷くなる森林火災で、このまま発生源対策を取らないと、健康被害とその補償費用が莫大な額になると警告しました。
 

ジャカルタ市内の朝の通勤ラッシュの状況と大気汚染(視程は1kmほど)


2日目の参加者と記念撮影(中央はNGO代表女性、その右が京大の水野教授、左が武本教授)


武本教授の講演の様子



環境情報学部の武本行正教授が11月6日にジャカルタで開催されるインドネシアの学会で招待講演を行います。
学会名はインドネシア語で「PENANGANAN DAN PEMBELAJARAN KABUT ASAP DI INDONESIA BERBAGAI ASPEK PENYELESAIANNYA」、日本語に訳すと「インドネシアにおける煙害の制御と調査 ─解決のための多様な側面─」になります。
インドネシアでは森林火災(泥炭火災)により大規模な霞やもやが発生し、住民にぜん息等の健康被害が生じています。武本教授は四日市公害の大気流動や、最近ではウランバートル市(モンゴル)の硫黄酸化物やSPM(浮遊粒子状物質)の研究を進めてきました。講演では、四日市公害とぜん息問題の発生から収束までの経緯と歴史を説明する予定となっています。



環境情報学部の武本ゼミと千葉ゼミの学生が平成27年10月16日(金)にいなべ市大安町の農業生産法人・陽光ビオファームで農業体験を行いました。この活動は毎年続けているもので、同法人には学部卒業生の宮本竜也君が農業部門のチーフとして働いています。安全安心な農業を進める同法人の活動や、地域農業の姿を学生たちに知らせることの他に、農業や自然体験の楽しさを通じて、ゼミ学生の親睦を図ることも活動の目的としています。
 
活動の当日は晴天となり、少し作業をするだけで汗が出る程でした。いなべ市の肥沃なクロボクの大地で育ったサツマイモを学生達は次々と掘り当て、大きなイモを見つけると歓声を上げていました。約1時間半の作業で軽トラの荷台一杯のイモを堀り上げましたが、慣れない作業のため、イモに傷をつけてしまうことが多々あり、陽光ビオファームさんにはご迷惑を掛けてしまったかもしれません。
 
作業後に、事務所で蒸かしイモと素揚げのイモを振る舞っていただき、皆で美味しくいただきました。雄大な藤原岳と竜ヶ岳が見降ろす大地でのゼミ活動は爽快でした。学生たちには土産のイモも多数頂戴し、良い思い出になりました。陽光ビオファームの皆様、大変お世話になりました。
 

最初に宮本先輩(写真左下)からサツマイモの掘方の説明を受けた。


楽しく作業をする学生達


大きなイモを堀上げると歓声が上がった。


大きなイモを掘り当て、笑顔の学生。大安町の抜けるような青空が印象的だ。背景の山は養老山地。


大きなイモを3つ掘り当て、記念撮影。


作業後に養老山地を背景に記念撮影。写真の一番左は陽光ビオファームの丸山社長だ。



平成27年10月3日と4日に、四日市東日本大震災支援の会による「宮城県東松島市の秋祭り」の支援活動が行われ、環境情報学部の学生も参加しました。足浴とお茶会、津軽三味線の演奏、ねぶた運行時の交通整理、ハネトとしての参加、屋台の手伝いなどを行いましたが、その中で、音響ゼミの学生および音響志望の1年生は津軽三味線やゴスペルの演奏会の音響を担当しました。

10月3日は矢本運動公園にてゴスペルライブと三味線の演奏会が行われ、4日は三味線の演奏会が行われ、両日とも演奏会の終了後には青森から来たねぶたの運行も行われました。

行き帰りはバス泊での1泊3日という強行軍でしたが、少しでも集団移転された被災者の方々と心の交流ができたのではないかと思います。(記:環境情報学部 関根准教授)
 

ゴスペルのライブ


三味線の演奏会のPA作業



環境情報学部の卒業生の後藤朱実さん(大倉ゼミ出身)が、9月末からカンボジアの地雷博物館でボランティアのガイドを務めることになりました。後藤さんは社会人学生で、在学時代からカンボジアに深い関心を持ち、卒業研究ではカンボジアの稲作とポルポト政権の関係について調べました。
 
何度もカンボジアを訪問する中で、現地でカンボジアのために働くことを決心されたようです。ご主人とカンボジアに向かわれるとのこと。詳しい内容は毎日新聞で報道されました。Web版はこちらに掲載されています。是非、ご覧ください。
 
後藤さんの活躍と無事の帰国をお祈り申し上げます。



平成27年9月4日(金)に環境情報学部の3教授(井岡、城之内、千葉)が、木曽岬にあるメガソーラー発電所を訪問して見学しました。木曽岬干拓地は農業利用を主な目的に造成されましたが、社会の変容の中で当初計画の価値が薄れ、長期間にわたり、ほぼ放置されてきました。三重県の主導でメガソーラー発電所が計画され、丸紅(株)の100%子会社である木曽岬メガソーラー(株)が建設を行い、昨年の12月から運用を開始しました。
 
見学に先立ち、木曽岬メガソーラー(株)の事務所で同社の岡本様と小林様から詳しい説明を受けました。ソーラーパネルの面積は70haで、ナゴヤドームの約20個分あり、各パネルで(幅1.6m)を横に繋げると東京-名古屋間の距離になるとのことでした。発電最大出力は49MWで、中部電力の送電設備の関係で35MWを上限に送電しており、実はまだ余力があるとのお話しでした。実際に、当日や過去の発電出力のグラフをパソコンで見せていただき、安定に発電を続けていることを実感できました。
 
一番、驚いたのは、この広大で大出力の施設を2名で管理しているということで、太陽光パネルと送電するための幾つかの装置があるだけで、システムが簡潔で、事故が発生しにくいという特長のある点です。風力発電のような大きな回転翼やタワーも必要でなく、騒音もありません。
 
お話では、徐々に雑草が増えてきており、今後は雑草対策が問題になるとのことでした。環境情報学部としては、学部と地域の環境教育に、このようなエネルギー施設の利用を検討して参りたいと考えています。
 

岡本様と小林様から事務所で説明を受けた


施設の管理に用いているPCの画面。Webカメラで施設全体を監視している。右側の画面は当日の発電量を表示している。


発電所の中で説明を受けているところ


木曽岬メガソーラー発電所の説明版


壮大な太陽光パネル


記念撮影。左から岡本様(木曽岬メガソーラー)、井岡教授、千葉教授、城之内教授



四日市公害と環境未来館が主催する「よっかいち川の発表会」が9月12日に同館で行われます。地域で川の環境を守る方々が集まり、発表や意見交換をします。ゲストコメンテイターは環境情報学部の千葉教授です。川の環境問題に関心のある方は、是非ご参加ください。詳しくはこちらをご覧ください。チラシは、こちらかもダウンロードできます。



三重県主催の「第2回伊勢湾海岸漂着物対策セミナー」が9月15日に三重県伊勢庁舎で行われます。パネルディスカッションでは環境情報学部の千葉教授がコーディネーターを務め、環境情報学部2年生の伊藤寿信君がパネラーとして参加します。参加応募締め切りは9月11日です。詳しくは三重県庁のHPをご覧ください。



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