四日市大学環境情報学部



交流ブログ

平成24年6月27日に、「よっかだいエコ活動」の学生2名(代表:吉兼知未、副代表:谷口雄紀)と教員1名(環境情報学部 千葉賢)が三重県庁を訪ね、鈴木英敬知事と面会しました。これは、昨年末に行われた「すごいやんかトーク、三重の現場」で知事と学生たちの懇談が行われ、その際に「よっかいエコ活動」の報告書(小冊子)を知事室や県庁にも置きましょうという約束を戴き、それが実現したものです。平成23年度版の報告書が今回完成し、それを持参しての訪問となりました。
 
まず、報告書の内容説明や活動報告が行われ、その後、知事から「自分のやりたいと思うことは徹底的にやって欲しい。中途半端が一番いけない。学生時代はとことんやることが大事だ。」という言葉をもらいました。

15分間という短い時間でしたが、精力的に活動されている知事にお会いでき、学生たちは自分たちの日頃の活動と社会との繋がりを強く意識したようです。
 



 数学史京都セミナーは上野健爾先生が京都大学にいらっしゃる間は京都大学で開催していましたが,ご定年を迎えられてからは同志社大学の林隆夫先生にお世話をいただき,同志社大学で開催しています.早いものですでに84回を数えました.

 最近はずっと,マテオ・リッチ(Matto Ricci)が「口授」したクラヴィウス(Clavius)の『実用算術概論』(Epitome Arithmeticae Practicae)と,李之藻がそれを「筆受」した『同文算指』との比較研究を進めています.

 まもなくその成果を公開できそうです.もっとも刊行してくださる出版社などはなさそうなので,DVDで販売しようとか,関孝和数学研究所からダウンロードできるようにしようか,とかいろいろな案が出ています.

 中国でも最近,ラテン語と中国語の比較検討の機運が高まって来ているようで,上海交通大学の紀志剛先生のところでもわれわれと同様のことを試みようとしているようです.思わぬところで競争になっていて驚きました.

 マテオ・リッチに関しては平川祐弘『マッテオ・リッチ伝』1,2,3(平凡社・東洋文庫,1969 ,1997,1997)が名著だと思いますが,数学のことはほとんど書かれていません.最近では『同文算指』に関して安大玉『明末西洋科学東伝史』(知泉書館,2007)が一章をさいて記述しています.

 ところで,わたしは「これを機会に!」と思いラテン語を勉強しました.しかし歳のせいかすぐに単語や活用形を忘れてしまい,辞書で同じ単語を何度も引いてしまいます.3月に上海の交通大学を訪れたとき,紀先生のところの学生が「ラテン語の文法の勉強は1週間で終わり,大変だった」と言っていました.わたしはそんな短期間ではとてもラテン語の活用形を習得することはできませんが,語学の才能がある人には案外それでもラテン語が読めるようになるのでしょう.うらやましい限りです.



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平成24年5月25日(金)午後に大学キャンパスの植栽調査が行われました。環境情報学部の高橋セミナーを中心に作業は行われ、植物の同定(植物種名の特定)については四日市大学自然環境教育研究会の保黒時男理事長の指導を受けました。四日市大学の敷地は自然林や竹林に囲まれており、自然環境に恵まれたキャンパスとなっています。環境専攻の学生などには格好の教材ですが、植物は多種多様で、専門家でないと見分けがつきにくいものがあります。そこで、学生や教員の手で、誰でも容易に分かるように植物名を表示することになりました。
当日は高橋ゼミ生ら3人が参加し、8号館入口から雨水調整池に至る遊歩道(約100m)の周囲にある樹木の名称、特徴、見分け方などについて、保黒様の説明を伺いながら進みました。1時間の調査で、ヤマハゼ、ハンノキ、ヒサカキ、コナラ、アカメガシワなど約40種類の樹木が同定されました。木々には仮の名札が取り付けられ、今後は長期保存が可能な名札に順次取り換えてゆく予定です。

植物名の同定作業の様子(大学キャンパスにて)



2010年10月に名古屋市でCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)が開催されたことは記憶に新しいですが、この時に未来の地球を担う子どもによる「子どもCOP10」も同時に行われたことはご存知でしょうか。世界の子ども約200名が集い、日本の豊かな自然や里山などを観察・体験し、その後、子どもがなすべきことや大人(COP10会議)への提言がまとめられました。世界の子供たちが日本の里山イズム(里山主義)に触れながら地球の環境を考えたわけです。

四日市大学自然環境教育研究会(理事長:保黒時男)は、この時に菰野町でのイベントを企画・指導しました。そのひとつが菰野町田光の八風渓谷(標高約400m)での植樹です。世界の子どもの手で森をつくろうと広葉樹など約100本の苗を植えました。国や言語は違っても植樹を通して互いの交流を深めようと、苗木毎に環境メッセージも添えました。

しかし、2年を経た今日、鹿の食害でその大半が枯死してしまいました。そこで、世界の子どもたちの夢を繋げようと、四日市大学自然環境教育研究会が中心となり再植樹が行われました。5月23日(水)に、菰野町、八風観光協会、三泗自然に親しむ会の皆様にもご参加いただき、総勢22名で植樹が行われました。今回は広葉樹を中心に4種類約80本の苗が準備され、鹿の食害を防ぐ工夫もされました。これらの苗が無事に育ってくれることを期待します。

2010年10月「子どもCOP10」のエクスカーションの様子。 菰野町田光の八風渓谷で世界の子どもたちが植樹を行った。

苗床用の土壌づくりを地元観光協会の皆さんが担当してくれました。

鹿の食害から守るためにネット養生をしました

未来の森をイメージして、樹種の位置・間隔を決定しました

これで鹿には食べられません!

子どもたちの夢を未来に繋げてくれた協力者の皆さん。参加した外国のキッズの皆さん、大人になったら菰野町へ是非来てください



平成24年5月20日(土)に四日市大学自然環境教育研究会は第4回目となる鈴鹿山脈ブナ林毎木調査を実施しました。これに環境情報学部の教員2名(井岡、千葉)も加わりました。当日は曇り気味で、約1000mと標高の高いブナ林では霧も出ましたが、慣れた研究会の皆様とともに約100本のブナの正確な位置(GPS計測)、胸高直径、樹高などを測定しました。
 

 
参加した研究会の皆様は16名でご年配の方々中心ですが、ブナ林までの登山、急斜面での測定など、慣れた様子で着実にこなしておられました。
 

 
このブナ林には約3000本のブナが生えていることが研究会のこれまでの調査で明らかになっています。この木々を全て再調査して、データベース化するのが研究の狙いです。ブナは山頂付近の複雑な地形の中で、環境に適合して様々な形態で生えています。まっすぐに伸びた木々もあれば、北西風に耐えながら低い樹高で生えているものもあります。写真は山頂付近のブナの大木です。急斜面から生えて空に向かって伸びる様子は「ど根性ブナ」とも言えるでしょう。樹高は20mくらいです。
 
鈴鹿山脈ブナ林調査の記事にも書かれているように、温暖化の影響が心配されます。今回の調査では8地点に気温・湿度の自動観測装置を設置しました。これにより、ブナ林内の詳しい温度変化が把握できるようになります。
 

 

 

 
また、ブナ林の笹枯れが相当進んでいました。標高の低い位置(約750m~900m)まではほとんど笹がなくなっており、頂上付近(標高1000m前後)でも笹は減少していました。
 
今回の調査では、笹のなくなった地面に無数のブナが芽吹き、確実に更新が行われつつあることを確認できました。可愛いブナの2枚葉があちこちに顔を出していました。
 

 
この笹枯れの原因を調べることも調査の目的のひとつで、そのために一部の笹にネットをかけ、シカの食害を防ぐようにしました。これでシカ原因説を明らかにできるはずです。
 

 
この調査では、ブナ林に出現する動物を確認することも目指しています。林内の2箇所に赤外線で動作するカメラを設置し調査を続けています。写真はぬた場に設置されたカメラです。ぬた場には動物の足跡が多数残っていました。



平成24年5月16日(水)、高橋ゼミとして四日市市の北部清掃工場の見学を行った。この施設では四日市市内で発生するゴミのほとんどを焼却処理しているほか、小中学校で発生する給食残飯のコンポスト肥料化、日常不用品の回収・リサイクルなどを行っている。
この見学会は基礎ゼミ(2年生)の学習として春季に毎年実施しているもので、今回はゼミ生8名が参加した。12時50分に大学を出発し、徒歩で大学裏の小道を歩いて自然観察をしながら東芝工場前を通り、30分かけて清掃工場に到着した。
工場では四日市市におけるゴミの排出と焼却処理の方法について説明を受けた後、現場に行き、ゴミ投入口、焼却炉、排ガス処理設備、モニタリング設備、焼却灰処理などについて見学を行った。同工場はゴミ処理以外に周辺地域から流出する汚水の処理施設があり、汚泥沈殿槽、汚泥脱水器、活性炭吸着塔などを身近に観察した。
このような施設見学は多くの学生にとって初めてということで、興味深く見学していた。また、公害防止管理者試験を受けようとする学生達にとっては各種処理設備のイメージが分かり、大いに参考になった。



40年前には、この四日市市は大気汚染に悩まされていました。「四日市喘息」です。原因は硫黄酸化物による大気汚染でした。認定患者も一時1000名を上回り、今も多くの方が苦しめられています。さて、国外に目を転じますと、近年、モンゴル国首都ウランバートル市では、広範囲の周辺の遊牧地域からの人の流入が顕著となり、市の人口が120万人へと約2倍に急増しました。その結果、市北側と西側の周辺丘陵地にゲル集落(遊牧民の移動式テント形住居)が拡大し、戸別に暖をとるのでその石炭燃焼による大気汚染が深刻化しています。ゲル地区では電気は供給されるがやはり木や石炭をストーブで燃やして暖を取ることから、その黒煙が市内の大気汚染の直接的な原因となっています。冬季においては、市域は盆地のうえ上空で形成される大気逆転層によっても拡散が滞留し、火力発電所の排煙や自動車の排ガスなどと共に複合的な大気汚染(煤じんや粉じん(PMという), 硫黄酸化物,窒素酸化物など)をもたらし、住民の健康に深刻な被害を及ぼしています。
冬季調査を2012年3月10日に実施し、粒子状の煤じんの測定に粉塵計として、光散乱式デジタル粉塵計を用いました。測定地点は、図にある6ヶ所です。図の中心部のスフバートル広場は市の議事堂を示すものとして加えたもので、測定はしていません。なお、WHO(世界保健機関)では、世界の首都ではウランバートル市の特にゲル地区を「世界最悪のPM汚染状況だ」と述べています。
測定の結果は、やはり昼と夜間では異なり、夕方からのゲル地区での煮炊きや暖房用の石炭燃焼による東部・北部・西部の汚染が顕著でした。これらのPM値の最高値はバヤン地区での544μg/m3でした。モンゴルの環境基準の5倍も汚染(PM10で1日平均値が100μg/m3)されています。なお夜/昼の比は7~8倍から2~3倍と地区によって異なるが、ゲル地区では高くなり、夜間の12時ごろが最も高いのです。なお、1~2月はこの数倍も汚染が酷かった(2000μg/m3以上)と、現地のモンゴルの方々は述べています。



MOS(Microsoft Office Specialist)2007の随時試験を5月28日に実施します.
昨年度四日市大学では,のべ106名のMOS受験者があり,90名の合格者(8割は環境情報学部の学生)を出しています.昨年の結果からMOSは,模擬試験ソフトで練習したものは必ず合格する資格であることがわかってきました.ですから,受験予定者は模擬試験を是非受けてください.
逆に言えば,模擬試験練習をする時間の無い人や,資格を取る気の無い人は受験しないで下さい.練習をしないと「とても難しい問題」を解くことになります.しかし練習をすると「またこの問題を解くの」という具合に感じます.
MOSはWordやExcelの操作方法の試験ですから,例えて言えば「車の免許」に近いものです.
むしろケータイやスマホ・ゲーム機等のデジタル機器に小さい頃から慣れ親しんできた若い世代にとって,「車の免許」よりもずっと簡単な資格だと思われます.
ですが,簡単だからといって練習しないで受験すると必ず落ちますから,模擬試験ソフトで練習しましょう.具体的な練習方法は,城の内(6422)に問い合わせて下さいね.(^-^)



4月7日(土),第16回数学史名古屋セミナーを開催しました.このセミナーは森本光生先生とともに名古屋ではじめたセミナーで,毎月一回,『大成算経』という本を読み,その現代語訳を試みています.

今日はセミナーのさわりの部分を少し.

『大成算経』は近世の日本数学史で最も有名な数学者の関孝和(せきたかかず,?〜1708年)と,その高弟の建部賢弘(たけべかたひろ,1664年〜1739年),建部賢明(たけべかたあきら,1661年〜1716年)が協同して,当時の数学を集大成しようとした一大プロジェクトの成果で,全部で20冊,900ページ以上ある大著です.いわば「江戸時代のブルバギ」というところでしょうか.

この本はたとえば京都大学数学教室で画像が公開されていて,誰でも見ることができます.

『大成算経』プロジェクトは途中で関孝和が病弱で離脱し,建部賢弘も仕事が忙しくなって離脱して,最後は建部賢明が一人で完成したと言われています.その点ではプロジェクト自体は空中分解した感がありますが,ともかくも完成した訳です.

さて,この本はとても難しい本です.たとえば『三要』(巻四)は次のように始まります(画像).

夫象形者,万事之本,為題問之首,而常有定法之式,亦有臨場之機。然満干変化之道備,而数能致其用矣。此三者,為衆理当窮之要也。蓋自問題、答術之技,以至天地之運、万物之気与動作云為之事,悉莫不以具其理、包其数焉。是以学者宜尽物変,而窮其理矣。

こんなところで高校の漢文の授業が役に立つとは思いませんでした(若い頃には何でも勉強しておくことです).それはともかく,終わりの方は,

問題の解法から天地の運動,万物の気,人の行動の解明に到る数学の諸相には,原理が備わり,数値が含まれないということはない.この原則を理解して,数学を学ぶものは諸事のすべての変化を観察し,その原理を探求しなければならない.(森本訳)

というような意味です.わかったような,わからないような...

数学観というものは時と場所が違うと,ずいぶん異なるものです.こんなところにも近世日本数学史研究の楽しみがあります.



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