3学部共同研究

四日市大学には地域づくりに必須な学問を扱う経済学部、環境情報学部、総合政策学部の3学部が存在しますが、これまで学部を超えた共同研究はあまり活発ではありませんでした。そこで3学部長が協議して、平成23年度より3学部共同研究の実施を目指すことになりました。平成23年度は学内で研究会を行い、各教員が研究内容を発表して相互理解を深めるとともに、年度末の3月24日には三重県の鈴木知事をお招きして四日市文化会館で市民向けのフォーラムを開催しました。

以下では研究会の実施記録とフォーラムのプログラムを示します。

研究会実施記録
第1回 9月8日(木)
①富田与教授(経済学部)「人類大移動時代の多文化共生」
内容:人類の移動の原因分析、地域での多文化共生を考える上でのヒントを提示。
②播磨良紀教授(環境情報学部)「四日市の歴史的展開」
内容:北勢地域の町村・集落の形成の特徴、人々の気質を議論。
③松井真理子教授(総合政策学部)「市民セクターの行方」
内容:市民セクターとは何か。NPOの役割・財源・弱点・課題を提示。
第2回 9月15日(木)
④岡良浩准教授(経済学部)「ソーシャルビジネス・ソーシャルイノベーションの行方」
内容:社会課題を解決するソーシャルビジネスの有効性、ご自身や学生グループの地域連携の取り組みを紹介。
⑤新田義孝教授(環境情報学部)「下野地区・伊勢竹鶏物語」
内容:3Rプロジェクトとして実験に成功した伊勢竹鶏物語の経緯と下野地区での展開計画を紹介。
⑥岩崎恭典教授(総合政策学部)「特になし(ご自身の研究活動のまとめ)」
内容:少子高齢化を伴う大きな社会変革の中での、地域行政の在り方、地域自治組織の望むべき姿を大羽根園などの例などにより紹介。
第3回目 9月22日(木)
⑦永井博准教授(経済学部)「宮澤賢治と公共性─「虔十公園林」再論」
内容:「智恵・公益とは何か」を問う有名な童話に、時代を背景とした「公共性という口実に隠れた私有地の収奪への非難」が込められているという永井先生説の紹介。
⑧鬼頭浩文教授(総合政策学部)「天津市の環境保全シミュレーション」
内容:天津市に関するSOXシミュレーション(健康被害抑制効果を含む)結果の報告。四日市公害への本学の研究が、継続発展していることを紹介。
第4回 10月27日(木)
⑨鶴田利恵准教授(経済学部)「MERCOSUR(南米南部共同市場)のグローバリゼーションと地域主義」
内容:貿易自由化に関する南米諸国の動きを解説。TPPの議論も行われた。
⑩小林慶太郎准教授(総合政策学部)「地域政策の研究と実践 ―なぜ四日市とんてきなのか?―」
内容:小林先生が進めてきたトンテキによる地域興しの紹介。
⑪高橋正昭教授(環境情報学部)「戦後60年間の環境変化と日本人」
内容:環境変化の歴史を振り返り、日本人の社会感、若者の考え方などの変遷を分析。
第5回 11月10日(木)
⑫ダイクス教授(経済学部)「Functional analysis of advice in a text of tips for a better work-life balance」
内容:日常に使用している言語を分析し、その機能から良い人間関係を創るためのヒントを提示。
第6回 11月17日(木)
⑬山本伸教授(環境情報学部)「なぜコメダ珈琲は流行るのか―拡張するコミュニケーションの行方と日本社会の可能性」
⑭若山准教授(総合政策学部)「日本人競技者のスポーツ達成志向性について」

フォーラム「持続可能な北勢地域の社会形成と大学の連携」プログラム
期日:平成24年3月24日
場所:四日市文化会館第3ホール
1.「『幸福実感日本一』の三重をめざして ~県民力による『協創』の三重づくり~」
13:05〜13:35 三重県知事 鈴木英敬 氏
2.持続可能な北勢地域の社会形成と大学の連携
2-1「学生制作映像による地域活性化」 13:40 〜 14:00
経済学部 鶴田利恵+MovieZoo(学生団体)
2-2「大学を拠点とした地域環境の保全」 14:00 〜 14:20
環境情報学部 千葉賢+よっかだいエコ活動(教員と学生の協働活動)
2-3「留学生と地域における多文化共生」(仮題) 14:20 〜 14:40
留学生支援センター長 加納光+留学生グループ
2-4「市民が支え合うやさしい地域」 14:40 〜 15:00
総合政策学部長 松井真理子+ボランティア部
3.会場との質疑応答  15:00 〜 15:30

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