11月7日(水)に愛知県弥富市にある三又池で、愛知県立海翔高校と四日市大学環境情報学部の共同環境調査が実施されました。この調査は高大連携授業の一環として3年前から行われているもので、今回は高校から環境コース2年生10数名と教諭2名、大学から高橋正昭教授とゼミ生2名が参加しました。高校生は3班に分かれ、池の周囲10ケ所の水を採取し、分析しました。
分析した項目は水温、pH、溶存酸素量、硝酸態窒素とリンなどで、溶存酸素量についてはウインクラー法とパックテスト(簡易分析法)を併用し、硝酸態窒素とリンについてはパックテスト法を適用しました。なお、硝酸態窒素とリンは植物プランクトンの栄養となるもので、富栄養化の原因物質として知られています。
当日は好天に恵まれ、帰化動物の一つで伊勢湾北部の河川や沼地に棲むヌートリアが泳ぐ姿が目撃され、生徒たちが歓声を上げていました。池の底泥を試験的に採取したところ、タニシが見つかりました。高橋教授が「タニシは食用になります。」と話したところ、生徒の皆さんは知らなかったようで、驚いていました。
今年度の予定としては、調査結果を取りまとめ、年度末に学習会を開く予定です。

高校生の前で溶存酸素の分析をする高橋教授と大学生。

ウインクラー法による溶存酸素量の分析方法について説明する高橋教授。

パックテスト法で三ツ又池の水質を調べる高校生の皆さん。(海翔高校の実験室にて)

三ツ又池で採取した水を計量する高校生。

水質調査を通じて、高校生の皆さんも高橋先生と打ち解けた様子でした。
写真撮影は四日市大学・山本圭一郎氏。