環境情報学部の武本行正、粟屋かよ子、高橋正昭の3教授が3月18日(月)から22日(金)にモンゴル国ウランバートル市を訪問して、ストーブ排気ガスのばい煙調査、および一般市民や学生を対象としたセミナーを実施しました。
これは、ウランバートル市の大気汚染を改善するための環境リーダーを育成する取り組みの一環で、ICETT(公益財団法人・国際環境技術移転センター)の委託事業として行われました。昨年から4回目の訪問になります。
今回は2日間の日程で、最初に市郊外のゲル地区の民家へ行き、使用中のストーブから排出される煙や二酸化硫黄(SO2)の簡易測定を行いました。そして、3月20日に国立モンゴル大学の会議室で、一般市民や市内の学校生徒を対象としたセミナーを開催しました。セミナーでは四日市公害の歴史や大気汚染シミュレーション、大気汚染の観測方法などの講義が3教授から行われ、また、モンゴル女性団体および市内の53番学校、117番学校生徒による活動報告が行われました。
会場には約50名が参加し、セミナーの最後には今後の環境対策の進め方、環境リーダーの組織化について、熱心な討論が展開されました。

セミナー風景

117番学校の発表の様子

ゲルの前で大気観測方法を説明

ゲルで使用される石炭ストーブから出る排気ガスを調査