6月5日に武本ゼミの2年生ら7人が東産業㈱の榊枝さんと共同で四日市市の中央部を流れる海蔵川の環境調査を実施しました。下水道の普及により河川の水質は年々向上していますが、身近な河川水質の実情を自分たちの手で確認しようと、この調査が始められました。
当日、最下流の末永橋の少し上流で川原に降り、DO(溶存酸素濃度)計を用いて河川水中のDOを観測し、分析用の試験水を採水しました。その後、河川に入り手網を用いて魚やエビなどの生物を採取して観察しました。
採取した生物は、ウナギ、アメリカザリガニ、スジエビ、モズクガニで、水面にはアメンボが泳いで(すべって)いました。天然の日本ウナギは珍しく、学生たちは喜んでいました。
終了後、6km上流の西坂部町内に移動し、御舘橋付近で同様の調査を行いました。川遊びの経験が少ない学生にとって、手網を用いた生物採集は予想外に難しく、苦労していました。採水した試験水は後日、ゼミ生により水質分析を行う予定です。
この上流部での生物は、メダカ、シマドジョウ、カマツカ、ドンコ、ヨシノボリの魚類と、マメゲンゴロウ、アメリカザリガニ、ヒラタドロムシの昆虫類と幼虫としてのカワトビケラ、チラカゲロウ、ハグロトンボを採集しました。

現地に到着、これから調査開始

海蔵川にいるウナギ

手網を用いて生物採集

採集した生物をチェック