6月18日(火)、環境特殊講義で元横浜国立大学教授、堀雅宏氏が「環境の時代に環境と環境問題を考える」というテーマで講演を行いました。堀氏は約40年にわたり大気汚染、屋内環境汚染、水質や廃棄物問題など環境全般の調査研究を続けています。この4月に定年退官され、現在は(社)ダストコントロール協会の理事として、また複数のNPO団体で活躍されています。今回の講義では、主にフロンガスによるオゾン層破壊の実情についてスライドを用いて話を行い、その後、同氏が開発したモデル実験装置を用いて、大気圏でフロンガスがオゾン層を破壊する様子を再現しました。この装置は紫外線ランプでオゾンを人工的に作り、これにフロンガスを注入することで、オゾンが減少することを確認するものです。紫外線で発生したオゾンがフロンガスにより減少することが検知管(簡易測定器)で確認されました。学外の聴講者も多く、熱心に聴いていました。

実験装置を用いてフロンによるオゾンの分解を確認する堀氏と学生

講義を行う堀氏