平成26年4月18日(金)に第2回目となる環境特殊講義が行われました。今回は「四日市の環境行政(公害克服を目指して)」と題して、四日市公害に四日市市職員として対処された玉置泰生様に、当時のコンビナート設置の経緯、公害発生の状況、患者の発生と患者数の推移、公害訴訟の経緯、行政の対応、公害防止技術の開発や法律整備、公害鎮静化に果たした市民の役割などを詳しく語っていただきました。「公害鎮静化に果たした市民の役割」が講義の中心テーマで、正確な情報を集めて市民に伝えることの重要性、それにより世論が形成され、行政が動き、社会が動いてゆくのだとのお話しがありました。
約50名の聴講者(環境情報学部学生、一般参加者、教員)は熱心に耳を傾けていました。学生からは、「四日市公害の詳しい話が聞けて参考になった」「住民が環境問題の実情を詳しく知り、変えようとする努力が必要だと知った」「公害訴訟を起こした9名の方々には頭が上がらない」「住民の訴えにより公害防止技術や法律が整備されていったことを知った」という感想が聞かれました。
環境情報学部は、環境の情報を集め、分析し、正しく伝えることを研究教育しており、聴講した学部教員にも大変参考になりました。

講義の始めに挨拶をされる玉置様

講義室の様子

四日市公害当時の四日市港の汚水の様子を解説する玉置様

市民の方々の参加も多かった。コンビナート企業からの参加もあった。