平成28年6月1日(水)に環境情報学部1年生54名が四日市市クリーンセンターを見学した。これは、環境情報学部の必修授業である環境情報学概論Ⅰの中で行われたもので、城之内教授、武本教授、高橋元教授が引率した。本施設は、四日市市の旧北部清掃工場に隣接して建設された市の最新鋭のごみ焼却施設で、今年4月に稼働し、運営は民間の四日市クリーンシステム(株)が担当している。
環境展示や施設案内は同社の社員数名が対応しており、研修室は180名と50名が入ることが出来る2室があり、今回は180名室でセンターの設備概要のDVDや展示を見学をさせていただいた。その後、ごみ処理工場内で、ゴミピット、中央制御室、溶融炉等を順次見学した。
本センターの特徴は、四日市市と周辺町村から分別せずに集めた生ごみとプラスチックごみを、最新のガス化溶融炉で焼却処理しているところにある。溶融炉3基で336トン/日のゴミを処理し、1時間毎に溶融スラグを出湯し、これを1日に24回繰り返している。処理後の溶融スラグは骨材や道路の路盤材などに、溶融メタルは建設重機のカウンターウエイトに、溶融飛灰からは再度金属を抽出して資源会社に販売している。埋め立ては溶融飛灰のみとなるため、大幅に減量化され、四日市市南部の最終処分場の延命化を図っているとのことであった。また、発電施設として9000kwの蒸気タービンがあり、4割を自家消費し、6割を売電していると伺った。
施設の内部はまったく悪臭がなく、スリッパに履き替えての構内見学で、学生や教員から、大変清潔であったと感想が聞かれました。地域のゴミ問題を考える上で、大変良い経験を学生たちは出来たようです。

研修室での受講風景

ゴミ投入口とピット

実物大のピットクレーンの展示

ピットクレーンを操作する係員

溶融炉の底部と操作卓

溶融スラグの出湯の状況

中央制御室とコンソール