平成28年11月11日(金)午後、武本ゼミの教員と学生8名が四日市市新正にある日永浄化センター(市の下水処理場)の見学を行いました。下水処理施設を訪問することで、日頃からゼミで学んでいる汚水処理技術の理解を深めることが目的です。
近鉄新正駅に集合し、徒歩で15分あまりの浄化センターに到着し、その後、市の下水処理のうち約50%がここで浄化されていることや、各種処理内容の概要、汚水処理方法などについて、資料、スライドによる説明を受けました。今年4月に供用開始された最新鋭の第4系統については、ステップ流入式の多段硝化脱窒法を用いて窒素を80%除去し、りん除去が必要な汚水はポリ塩化アルミを注入してリン酸アルミとして除去するとのことで、厳しい放流規制に対応する高度処理施設の稼働が始まっていることを知りました。なお、脱水汚泥は焼却の後に焼却灰として、太平洋セメント社へ送り、リサイクル原料となるそうです。
その後、第4系統を地下から一周し、複雑な配管が走る中、最初沈殿池、反応槽、最終沈殿池、汚泥脱水機、浄化装置、地上での天白川への放水状況などを見てまわりました。また、従来の第3系統も見学し、学生諸君にとっては初めて見る施設で、日頃からの学習の助けとなったようです。

施設についての説明を受けるゼミ生

日永浄化センターの配置図
(第1系統は5月末で廃止に)

第4系統の地上は点検パネルだけ

第4系統は地下から見学

第3系統は地上から見学