2016年11月18日(金)、19日(土)、22日(火)の午前中に武本教授と高橋元教授、ゼミ生が十四川と鎌谷川、ならびに海蔵川の本支流と上流の竹谷川を調査しました。この調査は学内のセミナー調査研究の一環として行われています。富田地区の十四川は5年ほど前から十四川を守る会と共同で調査しています。今回は秋の渇水期で、朝明川からの導水はなく、流量は少な目でした。
内部川の支流で、西山地区を流れる鎌谷川の調査は、西山町自治会の方々と共同で実施しました。上流の廃棄物処分場跡地からの浸出水や、茶畑や流域家庭の排水がこれらの水系の汚染を起こしていることから、本学に共同調査依頼があり、数年来実施されています。
海蔵川は4年前から中流と下流で継続調査しており、依頼に基づき昨年度から上流の調査も追加して実施しています。上流の菰野町の養豚場や竹谷川上流の県地区の養豚場からの排水が汚染を引き起こしていることから、県地区市民センターの矢田館長や竹谷川の蛍と桜を守る会と共同で調査実施中です。
県地区では高濃度の有機汚濁のため、蛍が減少したり、稲作の稲が被害を受けたりしており、対策が急がれています。なお今年は、被害地域は水稲(昨年は枝豆)を栽培しています。やはりコシヒカリを作付した2圃場では倒伏が発生、しかしその他はキヌヒカリなどの作付のため被害はないそうです。

十四川下流:豊栄橋での採水

十四川中流:茂福・北鵤町ゴミ置き場(流量小)

鎌谷川上流部・水沢町内での採水作業

鎌谷川中流部のミルクロードの下

鎌谷川中流部・希望産業のそばで

県地区の守る会の皆さんと海蔵川上流の大口川へ

鎌谷川へ注ぐ小水路・遠方は牛牧場

竹谷川の一支流・養豚場から排水流入調査

県地区の守る会の皆さんと海蔵川上流の大口川へ