第1回から第4回目までの地域環境論を実施

環境情報学部の地域志向科目である「地域環境論」(旧カリ名は「環境特殊講義」)を第4回目まで実施しました。この講義は環境問題の研究者や、環境問題の解決に尽力されている実務者を講師としてお招きして、環境問題の現実をお話しいただくものです。学外の方も無料、予約なしで聴講できる公開授業になっています。
 
平成29年4月7日から今年度の講義が始まり、4月28日までに4回の講義を終えました。
 
第1回目(4月7日)は四日市大学総合政策学部の神長教授に講義を依頼し、「四日市公害に学び、そして未来へ」というタイトルで、四大公害や四日市公害の歴史、他地域の公害資料館と「四日市公害と環境未来館」の紹介をいただきました。また、四日市に生まれ、コンビナート企業で働き、四日市公害を自身の目で見て来られた寺本佐利様をゲストとしてお迎えし、四日市公害の教訓を未来にどのように生かすべきか、熱く語っていただきました。
 
第2回目(4月14日)は「四日市公害と環境未来館」の学芸員である大杉邦明様を講師としてお迎えし、開館から現在に至る状況や館の施設を詳しくご紹介いただきました。館のHPのバーチャルツアーやストリートビューを用いた、分かり易いお話しでした。講義の後半では、神長教授との対談も行われました。
 
第3回目(4月21日)は一般社団法人地域問題研究所の田辺則人様に講師をお願いし、「地域の課題と環境・循環を切り口にした地域の可能性」とタイトルでお話しいただきました。まず、人口問題、グローバル化など地域の抱える問題の全体像についてのご説明いただき、その解決を行政だけに委ねるのではなく、市民が力を合わせることの大切さを教えていただきました。東海地域の地域問題の多くの事例もご紹介いただきました。
 
第4回目(4月28日)は四日市環境部生活環境課の前川篤様に「四日市市のゴミ処理とリサイクル」と題して、ゴミに関する一般的知識、廃掃法、平成28年4月に開設した四日市市クリーンセンターの施設や稼働状況、クリーンセンターの稼働により変化したゴミ区分の方法とその効果などについて、分かり易くお話しいただきました。
 
大変役に立つ講義を行っていただいた講師の皆様に感謝申し上げます。
 
第5回目以降の地域環境論も大変充実した内容で実施する予定です。皆様のご来場をお待ちしております。
平成29年度の地域環境論のスケジュールはこちら。 
   

第1回目講義の様子。ゲストの寺本様(左)と神長教授(右)


 

第2回目講義の様子。「四日市公害と環境未来館」の昭和中期の民家内部の展示を紹介する大杉講師。


 

第3回目講義の様子。地域の抱える問題の全体像をお話しされる田辺講師。


 

第4回目講義の様子。四日市クリーンセンターの施設や稼働状況を説明中の前川講師(右)と講義を補佐された結城様(左)。

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