2018年11月20日(火)の午前中に武本教授と高橋元教授らが海蔵川の本支流と上流の竹谷川・大口川を調査しました。この調査は学内のセミナー活動や調査研究の一環として行われています。当日は快晴で、気温もまだ温かくよい調査日和でした。
海蔵川は6年ほど前から下流と中流で継続調査しており、数年前調査依頼があった上流側も追加して行われています。海蔵川上流の大口川(菰野町)にある養豚場や竹谷川(市の県地区)上流の養豚場からの排水が本水系の汚染を起こしていることから、県地区市民センターの安田新館長や「竹谷川の蛍と桜を守る会」と共同で調査実施中です。
この県地区では、高濃度の畜産排水有機汚濁のため、蛍が減少したり、稲作が被害を受け、対策が急がれています。夏には稲が倒伏する被害がでており、かつ水田は富栄養の状態になっているそうです。窒素分は依然として高濃度でした。三重用水からの導水できれいにする計画も議論されています。大口川のある菰野町では、数億円を投じてこの川を河川改修する工事中でした。またこの川に排水を流している養豚場も県の補助も含めて 4千万円をかけて排水処理工事に着手するそうで、環境改善の動きが活発化しています。われわれの水質調査も県や市を動かすのに役立ったそうです。
