2020年1月22日(水)に武本行正名誉教授と城之内忠正教授の最終講義が8101教室で行われ、環境情報学部の教員や学生たちが集まり、その貴重なお話しに耳を傾けました。
城之内教授の講義は、ご自身の技術者・研究者・教育者としての半生について、何に気づき、何を大切に考えてきたのかというお話しでした。キーワードは「心構え」と「混ぜる」で、「心構えで人生は変わる」「技術者なら(知識を)混ぜることが大切」「研究者なら(現象・事象を)単純化して、混ぜずに取り組むことが大切」「教育者なら学生本位に立ち、 (現象・事象を)単純化して、混ぜずに教えることが大切 」という内容でした。
武本名誉教授の講義は、最近取り組まれているメガソーラー設置に関する環境問題でした。二酸化炭素を原因とする地球温暖化説には疑問があり、FIT(固定価格買い取り制度)で太陽光発電施設が乱立して自然環境が悪化し、また、メガソーラーは発電効率の面で問題があり、火力発電を補完する電力源にはなり得ないという内容でした。具体的なメガソーラー施設で、猛禽類の営巣地区の保全に取り組まれたというお話もありました。
心に残るお話を提供していただいた両先生に感謝申し上げます。両先生の講義はどちらも大変エネルギッシュで、あと10年くらいは教員を続けられるのではという印象も持ちました。長い教員生活に間もなく終止符を打たれる両先生に、これまでのお礼を申し上げます。



