2021年7月6日(火)に高大連携授業のため、愛知県立海翔高等学校(弥富市)へ行ってきました。普通科・環境防災コースの2年生の授業で「プランクトンの採集と水質分析」と題した2限続き(3・4限目)の実習授業を行いました。授業を受けた6名は昨年11月にも牧田が担当した「プランクトン採集と観察」の授業を受けており、今回はプランクトンが生息する水質を分析したり、採集した時期によって出現する種類が異なるのかを確認したりする発展的な内容でした。
プランクトンの採集は海翔高校の近くにある三ツ又池で行いました。昨年度、実際に採集を体験してもらっているので、今回はこちらでプランクトン採集と採水を済ませておきました。
まずは水質分析を行いました。3グループに分かれて、水温、pH、電気伝導率、溶存酸素量を測定しました。初めて使う機械や見慣れない単位に戸惑いながら、各グループで分担して測定した後、pHについてはpH指示薬を使った比色式の測定を全員に体験してもらいました。溶存酸素量と水温から、飽和度を計算して3限目は終わりました。
4限目は1人1台ずつ顕微鏡を使用して、プランクトンの観察と分類です。今回はミニプランクトン図鑑を全員に配布し、各自で分類に挑戦してもらいました。昨年度の観察結果と比較しながら図鑑の使い方を説明した後、実践です。生徒たちはプランクトン観察を経験しているので、見つけ出す力がついており、いろいろなプランクトンが見つかりました。分類したプランクトンの答え合わせで呼ぶ声が頻繁にかかり、大忙しで確認して回りました。昨年と同じ種類のものもいくつか観察できましたが、全体的なプランクトン組成はかなり異なっていました。今年も観察結果を作成するので、昨年の結果と比較し、学習に役立ててもらえればと思います。



