四日市大学環境情報学部



交流ブログ

平成29年4月19日(水)の環境情報学概論Ⅰで、恒例となった竹林保全の体験授業を実施した。四日市大学キャンパスの周囲の里山では、孟宗竹の拡大が著しく、その管理をボランティア組織であるPPK四日市(代表、植松正弘様)に依頼している。この日の授業では、PPK四日市の皆様が講師となり、環境情報学部1年生全員に竹林保全の意義、間伐の方法、注意点などを教室で伝えた後に、里山に入り、実際に竹の伐採やタケノコ掘りなどを体験した。
 
1年生は班に分かれて、竹林の各所に移動し、10m以上に伸びた大きな孟宗竹を、全員が交代でノコギリで切り倒し、また、伐採後の竹を枝打し、一定長さで分断して竹林内に積み上げました。伐採後には皆でタケノコを探し、スコップを使って掘り出しました。
 
今年のタケノコは不作のようでしたが、それでもほとんど全員が自分の力でタケノコを掘り出し、歓声を上げていました。
環境情報学部では、このような現場実習を多く取り入れ、環境問題を経験を通じて理解する教育を進めています。
 

里山に入り、1年生全員に説明を行う植松氏(PPK四日市)


植松氏のユーモアを交えた説明を聞く学生たち


説明に従い、竹を根元から丁寧に伐採する学生。


竹を運ぶのも学生の仕事だ。



2017年4月17日に朝渓谷駐車場で山開きと「ブナの森」の看板の除幕式が行われました。朝明渓谷源流部にブナ林が存在することは知られていましたが、その規模や樹齢分布などの詳細については不明であったため、2011年から3年間に亘り、四日市大学環境情報学部、四日市大学自然環境教育研究会、三泗自然に親しむ会で調査を実施しました。その結果、このブナ林は鈴鹿山脈最大級で、約3300本のブナが生息し、高密度部分(標高900~1000m)は白神山地に匹敵することなどが分かりました。また一方、樹齢30年以下の若木が育っておらず(温暖化やシカの食害などが推定原因)、今後、地球温暖化で返平均気温が2.5℃上昇すると、現在のブナ林全域でブナの存在が困難になることなども判明しました。
 
ブナ林は、水源涵養、豊かな生態系の保持、防災(斜面安定)などの観点から大切であり、朝明川源流部のブナ林を皆の力で保護してゆくことが大切と考えられます。そこで、このブナ林を多くの人たちに知ってもらうことを目指し、この度、菰野町、朝明観光協会、須磨山財産組合(ブナ林の持主)などのご協力で、ブナ林の存在を知らせる看板を設置する運びとなりました。
 
朝明渓谷駐車場脇の大変目立つ場所に設置していただきましたので、お立ち寄りの際には、是非、ご覧いただければと思います。 

このイベントについては、中日新聞とシーティーワイに取材いただきました。
CTYのケーブルNewsのストリーミング放送で視聴できますので、是非、ご覧ください。
4月18日(火)放送号の2:50付近より映像が流れます。
 

山開き式典の様子。CTYからは田中勝利氏(環境情報学部卒業生)が取材に来てくれた。


山開き式典で放流されたアマゴの稚魚。


「ブナの森」看板の除幕式。


「ブナの森」看板の除幕式で挨拶する保黒時男氏(四日市大学自然環境研究会代表)


除幕された「ブナの森」の看板。看板下部に「四日市大学」の文字が見える。


看板の前で記念撮影するブナ林調査関係者の皆様。四日市大学からは環境情報学部の千葉教授が参加した。



 2017年4月16日(日)に廣住講師と学生4名で菰野町の竹粉施与試験田を調査しました。

 この調査は、四日市大学エネルギー環境教育研究会が「伊勢竹鶏物語~3Rプロジェクト~Part2」として進めている地域循環型社会づくりと連携して行われたものです。このプロジェクトは、竹林保全の際に発生する竹の間伐材を農業用資材として再生することで、地域資源の循環を目指す取り組みです。菰野町の竹粉施与試験田では、竹林の間伐材を粉砕して製造した竹粉肥料にどのような効果があるかを調べています。

 今回の調査は昨年度の春と秋に実施した2回の調査に引き続き行われたもので、竹粉肥料を継続して与えることで農地土壌がどのように変化するかを調べるために行われました。



 2017年4月12日(水)に開講された「基礎演習」で、四日市大学構内の土壌調査を実施しました。

 基礎演習は新2年生を対象にした授業です。環境専攻(自然環境分野)の基礎演習では、これからのゼミや卒業研究で必要になるレポートや論文の書き方を身につけます。今回行った土壌調査の結果を題材にして、次週以降報告書をまとめる方法を学んでいきます。

 今回の授業では、「花や野菜と土のセミナー」(廣住専任講師担当)に所属する3~4年生の先輩学生が、新2年生に対して土壌調査の方法について指導しました。



いろいろな分野へのドローンの普及が目覚ましいですが、農業への適用も進められています。この度、京都大学東南アジア研究所の渡辺一生博士(環境情報学部1期生)との共同研究で、いなべ市周辺の農地のドローンによる調査を開始しました。ドローンの販売企業(DJI正規代理店)であるSkyLink Japanさんと、環境情報学部から廣住講師と千葉教授が共同研究に参加します。
 
この研究ではドローンで農地の近赤外線映像を撮影し、そのデータから作物の生育具合を解析します。この種の研究は、これまでに人工衛星画像を用いて行われてきましたが、ドローンの普及により、農地の近距離からの撮影と雲に遮られることのない撮影が可能になり、より詳細な解析が出来るようになりました。
 
農業のIT化であり、効率の良い農業、生産性の高い農業へと繋がる試みであり、環境情報学部として積極的に取り組む課題と考えています。 
 
今年度の調査では大安町の陽光ビオファームの野菜畑と北勢町川原の水田を対象にします。大安町では平成29年4月10日に第1回目の調査を行いました。
 
この調査については、今後も、環境情報学部サイトを通じて発信して参ります。ご期待ください。
 

陽光ビオファーム(大安町)の畑にGPS受信機を設置する渡辺博士


ドローンの飛行航路を設定。後は、離陸、着陸を除き、自動運転で撮影が出来る。


飛行の準備中の様子。4月10日は曇りで風が強く、寒かった。


調査飛行中のドローン(DJI Phantom 4 Pro)。


近赤外線カメラをドローンに接続中の渡辺博士


近赤外線カメラを積んだドローン(3DR SOLO)


北勢町川原では、地域の農業者の方々を打ち合わせを行い、その後、でもフライトを行った。2台のドローンの競演だ。


初めて見るドローンに、皆さん、大喜びだった。



平成29年2月3日に、環境情報学部の武本・城之内ゼミを中心とした教員・学生16名と環境技術研究所研究員を加えた総勢21名が、学部のエネルギー環境教育の一環として、中部電力・浜岡原子力発電所を見学しました。
 
浜岡原子力発電所発電所は平成23年5月に政府から停止要請を受け、その後は津波と地震対策を大規模に進めてきました。東北大震災時の加速度550ガルにくらべ、1000~2000ガル、振幅10メートルの振動にも耐えられるような格納容器対策や、東海・東南海・南海の3連動地震の津波を想定した22メートル高の防波壁が造られており、この防波堤の全長は1.6kmに及び、その規模に圧倒されました。防波壁は堅い岩盤まで直接に杭を入れて万全の対策を施しているとのことでした。高台にガスタービン発電機を設置し、交流電源車も用意するなど、5重の電源機能対策も行われていました。
 
その後、原子力研修センターでは、事故体験の技術伝承をはかる「失敗に学ぶ回廊」を興味深く見学しました。
当日は各地からの見学者が多く、日本で最大規模の地震津波対策に驚いている姿が見られました。
 
参加した教員と学生にとって、大変有意義な勉強の機会になりました。
この見学ツアーを組んで下さった中部原子力懇談会三重支部の皆様に感謝申し上げます。
 

浜岡原子力発電所玄関前にて


原子炉格納容器の実物大模型での説明


22m高の防潮堤の模型での説明



四日市大学環境情報学部では、環境問題、環境エネルギー問題、環境教育などに取り組む地域の専門家を講師とする公開授業を毎年行っています。平成29年度も多彩な講師をお招きして実施することになりました。大学2年生向けの講義ですが、一般市民向けに分かり易く解説しますので予備知識は不要です。ご希望の講義だけ聴講することが可能で、帰りに学食を楽しんで頂くことも出来ます。以下の要領で実施しますので、お誘い合わせの上、お気軽に、ご参加下さい。
 
講義日時:平成29年4月7日から7月21日までの金曜日。午前10時50分から90分間
講義教室:9号館1階9101教室(階段教室)
受講費用:無料、 事前登録:不要、 駐車場:無料
 
平成29年度 講義スケジュール(4月21日の講義の日付に誤りがあったので修正しました。)

講義スケジュールのダウンロードはこちらからどうぞ。



 2017年3月10日(金)に廣住講師と学生3名が四日市市内のサトイモ畑を訪問し、栽培現場の見学と農地の調査を行いました。

 当日はサトイモ畑や堆肥の製造現場の見学のほか、お茶の栽培や利用に関する説明を受けました。またサトイモ畑の土壌調査を行い、農地の硬さや色、pH などの情報を調べました。



環境情報学部の教員有志は、総合地球環境学研究所の上級研究員である渡辺一生氏(環境情報学部1期生)とドローンを活用した地域研究を開始します。研究対象は、①いなべ市等の中山間部で深刻な問題となっている獣害(シカやイノシシによる農作物や林地の食害)問題、②農作物の生育状態、③里山で勢力を拡大する竹林の調査などです。
 
2月25日に大安町の農業生産法人陽光ビオファーム(代表、丸山康子氏)を訪問し、法人の所有する農地の調査について打ち合わせました。陽光ビオファームは環境情報学部10期生の宮本竜太氏が生産部門の責任者です。その後、農地でドローンを飛ばして、調査の方法を確認しました。作物の生育状態はドローンで撮影する近赤外線画像等から判定します。本格的な調査は4月以降に始まります。
 

調査予定農地(ネギを定植予定)でのデモフライト


渡辺氏(左)と宮本氏(右)


 
その後、いなべ市北部に移動し、獣害調査を行う地域の3次元マッピングをドローンを用いて行いました。渡辺氏がドローンの飛行経路と撮影地点(等間隔のメッシュ点)を事前にプログラムし、離陸と着陸についてはマニュアルで操作しましたが、後は全自動でドローンが撮影地点まで移動し、地上を撮影し、帰ってきました。昼間の調査であれば、専門のパイロットはほとんど不要なところまでシステムは進化しています。
 
3次元マッピングとは、撮影画像から地上面の立体モデルを作成する作業です。害獣の発見地点や移動経路などを立体モデルに落とすことで、害獣対策の詳細な検討や地域の方々への分かり易い説明が可能になります。
 

撮影点(ドローンの飛行経路と停止位置)をタブレット上で設定中。画面にタッチしながら簡単に入力できる。


3次元マッピングのためのフライトを行う渡辺氏


 
そして、2月25日の深夜に日本でも例の少ないドローンの夜間飛行による害獣調査を実施しました。ドローンに搭載した熱赤外線カメラを用いて約1時間の調査を行いましたが、のべで10匹以上のシカを発見しました。興味深いのは、熱赤外線画像で獣道(けものみち)が明瞭に捉えられた点です。獣道は草丈が低かったり、土が露出していたりするので、周囲と温度差があることがその原因です。可視光では区別しにくい獣道を熱赤外線で見つけられることは獣害対策に役立つ情報です。
 
そして、この獣道に沿って歩くシカの群れを見つけることができました。可視光ではないので、シカと断定はできませんが、細長い身体からシカであることは間違いないと判断しました。
 

離陸直後のドローン(渡辺一生氏撮影)


熱赤外線画像の例(中央の白い点がシカ)(長谷川博久氏撮影)

 
   
今回の調査で、シカの移動経路、シカの摂餌場所、一定面積内のシカの頭数などが判明し、今後の獣害対策(ワナや檻の設置位置、自動車道路を横切る場所への警告標識の設置など)に活用できると考えられます。このような調査を今後も継続する計画です。なお、この夜間調査はNHKの取材を受けました。
 
撮影した熱赤外線映像



オーストラリア語学/環境研修の一行がクイーンズランド大学での研修を終え、いよいよ帰国の途につきました。引率している山本教授からの報告です。
 
出会いがあれば別れがある。長いようであっと言う間の二週間が過ぎ、いよいよブリスベンともお別れの日がやってきました。一人残れるオーストラリアの空港職員のお姉さん(撮影飛込みです)の嬉しそうな笑顔とは裏腹に、学生諸君は皆悲しくて悲しくて。「きっと帰って来る!」「将来は留学する!」「ホストファミリーを忘れない!」という声があちこちから上がっていました。
 
今回の研修が学生諸君にとってかけがえのない経験になったことは間違いないでしょう。この経験が明るく充実した現在そして未来につながることを祈って止みません。【以上、文責 山本 伸】
 
 



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