四日市市役所商工農水部主催の企業発見バスツアーが今年も行われ、環境情報学部の千葉ゼミ3年生2名と千葉教授が参加しました。この催しは四日市のモノづくりを行う中小企業を訪問し、現場を自分の目で見て、また経営者や働いている方々と話しをして、企業の実像と魅力を知ろうという目的で行われています。今年は11月20日(火)と28日(水)の2日間で行われ、今回、最初の20日の見学が実施されました。他大学からも熱心な学生たちが参加しました。
20日の見学では日本アエロジル(株)と日乃出ゴム工業(株)を訪問しました。日本アエロジル社では最初にアエロジルは非常に微細な二酸化ケイ素のことで、親水性と疎水性の2種類があること、敷地を接する三菱マテリアル社がシリコンを製造する過程で得る副産物である4塩化ケイ素を原料として利用していることなどの説明を受けました。その後、疎水性アエロジルを用いた実験を見せていただき、工場の一部と制御室をご案内いただきました。アエロジルが食品、化粧品、OA機器など幅広く私たちの生活で使われていることを知り、参加者は感銘を受けていました。
昼には三重県産業支援センターの高度部材イノベーションセンター(AMIC)を訪問し、昼食後にフレキシブルな2次電池の開発を進める研究室や各種の実験施設を見学しました。その後、日乃出ゴム工業に移動しました。
日乃出ゴム工業は自動車のゴム部品を製造している会社で、トヨタ系列ですが、ホンダやスバルなどにも部品を供給しています。自動車には多種多様なゴム部品が使われており、それらを効率よく生産するシステムがそこにはありました。多くの工夫が取り入れられ、必要な部分にはロボットが取り入れられ、一方、人間の手作業も重視されていました。会社は厳しさの中にもアットホームな雰囲気があり、従業員の方々のモチベーションを高める各種の取組みが行われていました。参加した学生は日本の自動車産業を支える底力を感じたと思われます。
ご案内いただいた2社の皆様、四日市市役所の皆様に感謝します。このバスツアーは11月28日も行われ、別の2社を訪問する予定になっています。