平成26年度の伊勢湾海洋調査実習を7月23日(水)24日(木)25日(金)の2泊3日で行った。この実習は6回目になるが、三重大学の練習船勢水丸をお借りして、単独航海という形で三重大学の乗船員の皆様の強力な支援を受けて実施している。
今回の実習の航路は過去2年間と同一で、松阪港を出港し、伊勢湾中央部で観測を行い、その後、湾外に出て漂泊し、2日目の早朝に湾外の観測点から湾内の鈴鹿市沖の観測点に向けて直線的に観測するというものだ。このような調査を行うことで、伊勢湾内外の環境の違いを調査でき、学生たちはそれを実感できる。
今回の実習には18名の学生(環境情報学部15名、経済学部3名)と3名の教員(環境情報学部)と1名の支援スタッフ(名古屋大学大学院)が参加した。今回は台風10号の影響とみられるウネリが湾外に出てから強く、船酔いする学生が多数いた。船酔いで調査に参加できない学生も何名かいた。
海の様子は過去2回と比べて異なる部分が多く、面白いデータを観測することができた。例えば、湾外の最も沖合の観測点よりも湾口に近い部分の透明度が高かった。また、湾内では湾口に近い松阪沖の方が、鈴鹿沖よりも貧酸素の状態が強かった。松阪沖では中層の溶存酸素濃度が1mg/L以下で底層の方が高く、中層貧酸素になっていた。
学生たちは、真面目にしっかりと予定されていた実習作業をこなしていた。夜の勉強会もしっかり取り組んでいた。自由時間には釣りや懇親会を行い楽しんでいた。
このような実習を支えていただいた、三重大学の関係者の皆様に深く感謝します。
フェースブックページにも写真を公開しています。
ass=”size-medium wp-image-3353″ /> 多項目水質計で計測中。この観測にはチームワークが必要だ。[/caption]