平成26年7月24日(木)に環境情報学部がサマースクール(環境コース)を実施しました。このスクールは毎年この時期に開催しており、今年度は「土は環境変化を和らげる」というテーマで、土壌の緩衝作用に関する実験を行いました。当日は、地元の高校生11名と高校教諭3名に参加頂きました。
はじめに、牧田准教授よりpH(酸性・アルカリ性を表す物理量)の概念についての説明があり、次に大倉教授より土壌の構成、恒常性、緩衝作用の仕組みについての講義がありました。
昼食後、高校生が持参した畑や庭の土壌に対して、塩酸と水酸化ナトリウムを順次添加していき、pHの変化を調べました。対照区として、水だけと川砂をいれた水にも同一の実験を行い、それぞれグラフ化しました。
実験結果は明白で、水はpH3から11まで変化したものの、堆肥やトマト畑の土はpHが5から6へと変化しただけで、外からの酸やアルカリに対して大いに緩衝作用があることが分かりました。
このような土壌の働きで、植物の根や土壌中の動植物や微生物が護られていることがよく分かり、参加した高校生たちは感銘を受けていました。
環境情報学部のサマースクール(メディアコース)は8月8日(金)に開催します。環境情報学部のスタジオでプロモーションビデオの制作を体験できます。まだ募集中ですので、是非ご参加ください。