答志島奈佐の浜のマイクロプラスチック調査(千葉)

2019年2月7日(木)に答志島奈佐の浜で千葉教授とセミナーの学生8名(2年生と3年生)がマイクロプラスチックの調査を行いました。奈佐の浜は伊勢湾に流れ込んだゴミが集中的に漂着する海岸で、三重県のこれまでの調査でも、他の海岸に比べて極端に多いことが判明しています。

奈佐の浜の漂着ゴミの調査は数多く実施されて来ましたが、マイクロプラスチックの調査は行われておらず、今回が初めてです。例年のこの時期に比べて、浜には多量のゴミが漂着していました。その中にPetボトル、包装容器、菓子類の袋、レジ袋、使い捨てライター、薬の容器、カップ麺容器、ストロー、筏のフロート、カキ養殖用のパイプ類などの多様なプラスチックゴミが交じり、まるでプラスチックゴミの博物館の状態でした。

この浜の11地点(下図)に50cm×50cmの正方形枠を設置し、深度5cmまでのゴミと土砂を採取し、マイクロプラスチックを回収しました。もの凄い量で、これまでに調査した吉崎海岸と比べて、単位面積あたりの個数はかなり多いようです。詳細な調査結果は後日公表します。

2/7の調査は夕方までかかったため、答志島の桃取ふれあいセンターで1泊しました。大阪ECO動物海洋専門学校の皆さんと同宿となり、我々の分も夕食を作っていただき、本当に助かりました。調査や宿など、今回も小浦嘉門元漁業組合理事に大変お世話になりました。

調査の様子ですが、中京テレビ様と取材いただき、2/8のキャッチで放送されました。また、中日新聞様に取材いただき2/8の夕刊で報道していただきました。

中日新聞のWEBサイトに記事が掲載されました。こちらもご覧ください。

マイクロプラスチック調査地点
奈佐の浜のゴミの様子
掘りだしたゴミと土砂に海水を加えて浮上させたところ。まるでプラスチックのスープの状態だった。
浮上したゴミを回収しているところ
海浜上で小片化してマイクロプロスチックになりつつある現場の写真
小浦様に、地元の獲れたてのブリ、ボラ、スズキ、サワラ、タコ、ワカメなどを提供いただいた。
皆で一緒に夕食を楽しんだ。答志島の食材は、驚くほど新鮮で美味しかった。

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