2019年5月26日に橋本ゼミと千葉ゼミが合同でブナ林の観察会を実施しました。このブナ林は鈴鹿山脈の朝明川源流部の青岳周辺に広がるもので、3000本を超えるブナが存在し、高密度部分は白神山地に匹敵することが四日市大学自然環境教育研究会と環境情報学部の共同調査で判明しています。今回は、学生にブナ林周辺の自然環境を学んでもらうために観察会を実施しました。
橋本ゼミ(学生4名、橋本准教授)は御在所ロープウエイで御在所岳に上がり、そこから尾根伝いにブナ林へ、千葉ゼミ(学生14名、千葉教授)は朝明渓谷から渓流沿いの登山道を登り、ブナ林へ向かいました。山頂部のキノコ岩で待ち合わせましたが、予定時刻に合うことが出来、皆で喜び合いました。
キノコ岩はブナ林を眼下を見下ろせる絶景ポイントです。当日は生憎、水蒸気が多く、それほど遠くまで見渡すことは出来ませんでしたが、鈴鹿山脈の北部の山々を見ながら、吹き抜ける気持ちの良い風に学生たちは癒されていました。
キノコ岩で昼食を取り、その後、ブナ清水まで下りながら、四日市大学自然環境研究会の保黒時男様から、ブナ林の話、ユニークなブナの木(最長老ブナ、ど根性ブナ、朝明美人)の話などの解説を受けました。
地球温暖化に伴うブナ林の衰退、シカの食害によるササの衰退、ミズナラを中心としたナラ枯れの様子、人間とブナ林の関わりなどの話を聞き、また多様な植物(イワカガミ、シロヤシオ、シロモジ、クロモジ、シャクナゲ、サラサドウダン、アスナロ、アセビ、コノハウチワカエデ、アカガシ、タニウツギ)やヌタ場のイノシシの足跡などを目にして、学生たちは多くを学びました。次は秋の紅葉を見たいねと言いながら下山しました。