2021年8月10日(火)に四日市市楠町の吉崎海岸でマイクロプラスチックの定期調査を行いました。この活動は2019年12月から2か月毎に続けているものです。約500mの海岸線に50m間隔で設置した11定点に、30cm四方のコドラートを置き、深さ5cmまでの砂とゴミを採取し、その中からマイクロプラスチックを抽出し、分析しています。
これまでの調査結果から、マイクロプラスチックの漂着、海岸内での移動、再漂流、海岸上での劣化などの状況が分かって来ました。また、徐放性肥料(緩効性肥料、一発肥料、被覆肥料などとも呼ばれる)の樹脂被覆の種類なども判明してきており、発生源の解明に役立つと考えています。
この日は、名古屋市在住の男性の方から調査を見学したいと申し入れがあり、中学生の息子さんと一緒に見学いただきました。また、家族連れでマイクロプラスチックを採取されているグループがいらしたので、お話しを伺ったところ、お子様の夏休みの自由研究で来たとのことでした。四日市大学の活動も御存知とのことでした。マイクロプラスチック問題への認識が社会に広まりつつあることを感じました。
調査の途中で通りがかりの男性から、「基礎データの取得は本当に大切。それが、大事な場面での判断に影響する。見えない所で、その取得に貢献している人がいることを忘れてはいけない。皆さんの活動も素晴らしい。頑張ってください。」と声を掛けていただきました。ご声援、ありがとうございました。
熱中症を心配しましたが、天気は晴れたり曇ったりで、風も適度にあり、何とか調査を終えました。学生の皆さん、ご苦労様でした!