吉崎海岸でマイクロプラスチックの採集とヨコエビの捕獲を行いました(千葉)

四日市大学環境情報学部の千葉研究室では、伊勢湾のマイクロプラスチックの調査研究を進めています。吉崎海岸では満潮汀線付近に漂着しているマイクロプラスチックの定期調査を実施してきましたが、現状は中断し、新しい研究を始めました。

新4年生が選んだひとつの卒業研究テーマは、海岸漂着物中の1mm以下のマイクロプラスチックの種類別サイズ分布です。これまでの吉崎海岸の調査では、1mm以上のマイクロプラスチックを対象として、様々な検討を行って来ましたが、1mm以下の状況はよく分かっていません。

プラスチックは環境中で断片化し、2次マイクロプラスチックになると言われていますが、伊勢湾内で断片化がどの程度進むのか、プラスチックの種類別に違いがあるのかなどは、ほとんど分かっていないため、この卒業研究では、そこをテーマに研究を進めるというわけです。

もうひとつの卒業研究は、ヨコエビによるマイクロプラスチックの断片化です。最近の海外の研究で、淡水産ヨコエビがマイクロプラスチックを断片化していると報告されています。吉崎海岸には漂着ゴミの下に無数のヨコエビが生息しており、それらが断片化に係わっている可能性もあると考えました。今日は、30匹以上のヨコエビを採取し、持ち帰りました。これらにポリスチレンのビーズを与えて摂食実験を行う予定にしています。

吉崎海岸で採取したヨコエビ

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