2009年に始まったこの実習ですが、今回で12回目となりました。昨年度に続き、コロナ対策で乗船人数が7名に絞られましたが、学生たちは大規模な海洋調査実習に参加し、貴重な経験をすることが出来ました。乗船した環境情報学部の学生たちは、勢水丸に装備されているCTD装置、ニースキン採水装置、スミスマッキンタイヤー採泥装置、ベントスネット、ニューストンネットを用いて調査を行いました。3年生以下にとっては初めての海洋調査で、最初は何をして良いか分からない様子でしたが、測点を回るに従い慣れて来て、落ち着いて調査を行うことが出来ました。
天気は薄曇りで気温もあまり高くなく、波もほとんどなかったため、船酔いは出ませんでしたが、E6地点の観測を終えて松阪港に戻る途中で嵐に巻き込まれ、急激に風が強まり、雷鳴が鳴り響き、土砂降りになりました。波高が一気に高まり、時化となり、船の動揺が大きくなりました。海の表情がこれほど短期間に変化することを体験し、学生たちは驚いていました。
学生たちが楽しみにしていた夜釣りですが、全く釣れず、そこは残念でしたが、7名でコミュニケーションを取りながら、一致協力して調査に取組むことが出来、それも大きな経験になったと思います。また、勢水丸の船員の皆様から、調査の心構えや動き方、機器の使い方など、いろいろなことを教えていただき、それも大きな財産になったと思います。勢水丸や関係者の皆様、大変お世話になりました。