7月21日(土)関孝和数学研究所でひらめき☆ときめきサイエンス(5年目)を開催しました.これは科研費による研究の社会還元活動の一貫で,日本学術振興会からの委託を受けて毎年開催しています.実施プログラム一覧を見てもわかるように三重県では四日市大学でしか開催されていません.なお,三重県は中部ではなく近畿に分類されていています.ご注意ください(もう少し地方の実情に即した表示を望むところです).
さて,今回は「魔法陣の不思議」と題して,小学生5,6年生を対象に3次,4次の魔法陣に取り組みました.昨年度40名を募集して開催したところ,とてもにぎやかな一日でしたが,小学生に慣れていないせいかとても大変でした.それで今年は20名に減らして少人数で開催したところ,落ち着いた雰囲気の一日になりました.
当日は研究所の上野健爾,有田八州穂両先生の応援をいただきました.特に有田八州穂先生には魔方陣の一般的な作り方を紹介していただきました.有田先生は小学校の先生を長年務められたベテランです.教え方がとても上手で,わたしなど足下にも及びません.それにしても子供達が複雑な作り方をきちんと理解するのには驚きました.わたしのすぐそばの子の様子を見ていると,最初のうちは有田先生の説明を聞いているだけでしたが,話が一段落したところで,俄然ノートにまとめ始めました.あとでその子に聞いてみると,まことに理路整然とした説明をしてくれました.本当に理解するとはこういうことだ,という見本を見ているようでした.頼もしい限りです.「後生恐るべし」とはこの事です.
当日はメディアネット四日市の方々が撮影に見えました.メディアネット四日市の方々と手配をしてくさった新田先生,千葉先生にお礼申し上げます.また事前の準備から当日までいろいろ援助してくださった研究機構の林さんにもお礼申し上げます(チラシのデザインは林さんによるものです).さらに当日は二名の学生がアルバイトをしてくれ助けられました.多くの方々の助けを受けて開催できたことに喜びを感じています.
お疲れ様でした。地域の子供たちに数理の面白さを知らせるとても良い機会になっていると思います。メディアネットの動画を楽しみにしています。メディアネットの動画がアップされたら、この交流ブログにもリンクを張りたいと思います。