2010年10月に名古屋市でCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)が開催されたことは記憶に新しいですが、この時に未来の地球を担う子どもによる「子どもCOP10」も同時に行われたことはご存知でしょうか。世界の子ども約200名が集い、日本の豊かな自然や里山などを観察・体験し、その後、子どもがなすべきことや大人(COP10会議)への提言がまとめられました。世界の子供たちが日本の里山イズム(里山主義)に触れながら地球の環境を考えたわけです。
四日市大学自然環境教育研究会(理事長:保黒時男)は、この時に菰野町でのイベントを企画・指導しました。そのひとつが菰野町田光の八風渓谷(標高約400m)での植樹です。世界の子どもの手で森をつくろうと広葉樹など約100本の苗を植えました。国や言語は違っても植樹を通して互いの交流を深めようと、苗木毎に環境メッセージも添えました。
しかし、2年を経た今日、鹿の食害でその大半が枯死してしまいました。そこで、世界の子どもたちの夢を繋げようと、四日市大学自然環境教育研究会が中心となり再植樹が行われました。5月23日(水)に、菰野町、八風観光協会、三泗自然に親しむ会の皆様にもご参加いただき、総勢22名で植樹が行われました。今回は広葉樹を中心に4種類約80本の苗が準備され、鹿の食害を防ぐ工夫もされました。これらの苗が無事に育ってくれることを期待します。