四日市市役所商工農水部主催の企業発見バスツアーが今年も行われ、2月20日(木)のツアーに環境情報学部生4名と経済学部生1名が参加しました。この催しは四日市のモノづくりを行う中小企業を訪問し、現場を自分の目で見て、また経営者や従業員の方々と接することで、企業の実像と魅力を知ることを目的に行われています。他大学の学生も参加します。
20日の見学では日本アエロジル(株)と日乃出ゴム工業(株)を訪問しました。日本アエロジル社では最初に会社の概要と生産している製品についての説明を受け、その後、工場の見学をさせていただきました。また、主力製品である疎水性二酸化ケイ素の粉末を用いた科学実験や、技術開発を担当する若い研究者への質問の時間などもありました。二酸化ケイ素の粉末(アエロジル)が食品、化粧品、OA機器などで幅広く使われていることを知り、参加者は感銘を受けていました。
日乃出ゴム工業は自動車のゴム部品を製造している会社で、トヨタ系列ですが、ホンダやスバルなどにも部品を供給しています。自動車には多種多様なゴム部品が使われており、それらを効率よく生産する生産技術を社員の創意工夫で開発している会社でした。必要な部分にはロボットが取り入れられ、一方、人間の手作業も重視されていました。会社は厳しさの中にもアットホームな雰囲気があり、従業員の方々のモチベーションを高める各種の取組みが行われていました。
バスツアーに参加した学生は、日本の産業を陰で支える材料産業や部品産業の底力を感じたと思われます。また、2企業の社風や働いている方々の様子を肌で感じ、自分が社会で働く際のイメージ作りにも役立ったと思われます。
ご案内いただいた2社の皆様、四日市市役所の皆様に感謝します。このバスツアーは2月26日も行われ、別の2社を訪問する予定になっています。