9月14 日から17日にかけてロンドンで開催されたEuropean Society for the History of Science(ESHS)のBiennial Conference 2018に参加してきました.この会議は140以上のセッションにわかれる非常に大きな会議で,わたしはその中のMathematics 1というセッションで”The Mathematical Philosophies of Seki Takakazu and Aida Yasuaki”というタイトルの講演をしました.
私が興味を持っていた東アジアを含む講演,議論では天文学史に関するものが多く,数名の日本人参加者も天文学史の専門家のようでした.数学史に関する講演のなかでは,Joaquim Clariaという人の”Introducing Differential Calculus in Spain: The Fluxion of the Product”を興味深く聞きました.全く知らない話だったということもありますが,スペインでマクローリンが全く読まれていなかった点が不思議でした.
会議には上海交通大学のJi Zhigang先生,Dong Yuyu先生,Sarina先生,内蒙古師範大学のGuo Shirong先生,西北大学のQu Anjing先生など,旧知の研究者も参加していて,講演を聴き旧交を温めることができました.