2014年12月22日(月)、環境情報学部の講義「四日市公害論」に澤井余志郎さんをゲスト講師としてお招きしました。澤井さん(86)は「四日市公害を記録する会」をご自身で創り、半世紀以上にわたり四日市の環境汚染の推移を見つめ、記録し、原告をはじめ磯津の人々をさまざまな形で支援し続けてこられました。現在も、四日市再生「公害市民塾」語り部の一人として、前回のゲスト講師である野田さんたちと地元の小学校などに出向き、活動を続けていらっしゃいます。
今回、環境専攻の学生たちを前に、これまでご自身を突き動かしてきた経験等について、時間の許す限り詳しくお話しいただきました。具体的には、澤井さんが四日市公害の記録に自ら携わる原点ともいえる東亜紡織泊工場での「生活記録運動」をはじめたいきさつや、当時の社会状況とその移り変わりについて、非常にていねいに語っていただきました。通常の講義では十分に伝えきれない、経験した者がもつ語りや思いに直接ふれることができる機会であり、受講生たちは静かに澤井さんに聴き入っていました。