吉崎海岸のマイクロプラスチック調査を開始

四日市市楠町にある吉崎海岸は、伊勢湾北部に存在する非常に貴重な自然海岸です。四日市ウミガメ保存会が毎月海岸清掃を行っており、数年前にはアカウミガメの産卵もありました。この砂浜のマイクロプラスチックの分布調査を千葉教授のセミナーで実施することになり、2018年4月9日に学生3名と教授が事前調査を行いました。マイクロプラスチックとは大きさが5mm以下のプラスチックのことで、生物が誤飲することで、生態系に悪影響を及ぼしていると考えられています。約300mの長さの砂浜の数か所でマイクロプラスチックを探しましたが、プラスチックはどこにでもあるわけではなく、海浜の上部(高潮線よりも陸側)に偏在すること、また場所によってレジンペレットが多かったり、徐放性肥料カプセルが多かったりなどの違いがあることなどが分かりました。吉崎海岸は最近、三重県が砂を入れたために海浜がかなり広くなりました。明確ではありませんが、今回、マイクロプラスチックが多く見つかった場所は、陸側の古い海浜部分である可能性もあります。これから、調査を重ねて、詳細なデータを収集する予定です。
 

ふるいを使ってマイクロプラスチックを探す学生


採取したマイクロプラスチック。レジンペレット、徐放性肥料カプセル、硬質プラスチック片などが見える。


 

 

浜で見かけた海浜植物―コウボウムギ(イネ目カヤツリグサ科スゲ属)


浜で見かけた海浜植物―ハマエンドウ(マメ目マメ科レンリソウ属)


浜で見かけた海浜植物―ハマダイコン(アブラナ目アブラナ科ダイコン属)


浜で見かけた海浜植物―コマツヨイグサ(フトモモ目アカバナ科マツヨイグサ属)

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