マイクロプラスチックの組成分析(千葉)

環境情報学部の千葉教授とセミナーの学生5名が2018年8月22日(水)に三重県伊賀市にある株式会社ディンズ環境分析センターを訪問し、吉崎海岸で採取したマイクロプラスチックの組成分析を行いました。同センターのご協力で、フーリエ変換赤外分光装置(FT-IR、Fourier Transform Infrared Spectroscopy)により分析を行いました。装置は高精度で、かつ極めて使いやすく、吸収スペクトルの形状から、最も近似したプラスチック候補をライブラリから探して自動的に表示してくれるため、作業はあっという間に進みました。分析の結果、徐放性肥料プラスチックはポリウレタン、レジンペレットはポリプロピレン、硬質プラスチック片はポリプロピレン、ポリエチレン、高密度ポリエチレンなどであることが分かりました。

分析後には、ディンズグループの三重中央開発株式会社の施設を学生たちに見学させていただきました。焼却施設、管理型最終処分場、木材チップ製造設備、RPF製造設備、アスベスト解体棟など、多様な産業廃棄物や一般廃棄物を処理できる大型施設が立ち並ぶ規模に驚きました。最近は多発する自然災害のがれきが日本各地から多量に持ち込まれ、仕事が大変になっているとのお話しでした。管理型最終処分場の残容量にも限りがあることから、今後の処分場確保の難しさを実感しました。

株式会社ディンズ環境分析センターと三重中央開発株式会社の皆様には大変お世話になりました。感謝申し上げます。

島津製作所製のFT-IR装置に試料をセットしているところ

試料の赤外線吸収スペクトル(上段)とシステムが提案してきたプラスチック候補のスペクトル(下段)

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