本年2回目の伊勢湾海洋調査実習を実施(千葉)

2022年11月24日(木)と25日(金)に三重大学・勢水丸による伊勢湾海洋調査実習を実施しました。コロナ禍で乗船人数が制限される中、三重大学のご配慮で実習を年2回行うことができ、学生たちは貴重な体験をしました。今回は2回目になります。三重大学の関係者の皆様に深く感謝申し上げます。

24日は晴れのち曇りの天気で、北西風が強く、風波が次第に高まり、勢水丸の航行にも多少の影響を与えたようです。松阪港から出港して四日市港沖のE1地点へと向かい、そこから名古屋港沖のE2地点、中部空港沖のE3地点、津市沖のE5地点と巡り、水質調査、採泥調査、ベントス調査(海底生物調査)、ニューストンネットを用いたマイクロプラスチック調査などを行いました。E4地点の調査は時間の関係で省略しました。

伊勢湾奥部には沢山の港湾施設があり、タンカー等の大型船舶も目の前を航行し、日頃は見ることはできない景色を眺めながら、学生たちは一所懸命に調査を行いました。楽しみにしていたベントス調査では、ミズクラゲやヒトデ類が大半でしたが、小さな生きたシャコやエビやハゼの仲間などが採取され、その可愛い姿を見て楽しみました。

松阪港沖に投錨後の夜の釣りでは、多数のカモメが勢水丸の周りに集まり、強い北西風に向かって飛行し、まるで航行する勢水丸をカモメの群れが追いかけているような状況になりました。その不思議な光景に学生たちは楽しみながら釣りを続けましたが、釣果はいまいちでした。

学生たちは、この実習に先立って行われた複数回の事前授業、これから行われる事後授業に参加し、レポートを提出することで単位が認定されます。学生の皆さん、引き続き頑張ってください。

実習航路
 中部空港沖で大型船を背景に記念撮影
CTD装置(水質観測器)を海に投入する作業
風波の中をニューストンネットでマイクロプラスチックの調査を行った。
夜釣りの時に現れたカモメの群れ
閉校式を終えて、勢水丸の前川船長、航海士の皆様と一緒に記念撮影

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