平成27年6月5日(金)に「伊勢湾のあさりと浅場環境」と題して、第9回目となる環境特殊講義が行われました。講師は三重県水産研究所主任研究員の国分秀樹様で、昨年に引き続きの講義となりました。
最初はクイズを交えながら、あさりの特徴、漁の方法、伊勢湾の生息場所などの解説が行われ、続いて伊勢湾の浅場面積の変遷や赤潮や貧酸素水隗の発生原因と発生状況の説明がありました。最後に最新の研究成果である鈴鹿沖の貧酸素水隗の高さと伊勢湾南西部のアサリの漁獲量の関係について詳しい説明もありました。
一般聴講者からは、「三重県のあさりの漁獲量が愛知県とそれほど差があるとは知らなかった。早急に対策が必要だと思う」「三重県のアサリが減少しているのが大変残念です。対策を考えることを望んでいます」「リニア新幹線の工事の残土を浅場造成に利用してはどうか」などの意見が聞かれました。
学生からは、「不要な埋め立て地を撤去し、浅場を増やすのが良い」「埋め立てたが使っていない場所をアサリの母貝場にしてはどうか」「貧酸素水塊を少しでも縮小するために、自身の身の回りでいかに排水が排出されているかを見直したい」などの意見がありました。
学生たちは、国分様の講義を良く理解したようです。
有意義な講義をありがとうございました。