平成27年5月30日(土)、環境情報学部と総合政策学部の2学部合同学外実習が「四日市公害と環境未来館」で初めておこなわれました。参加者は、環境情報学部の専門科目である「地域社会と環境」(担当教員:神長准教授)の受講生10名と、総合政策学部「環境政策」(担当教員:鬼頭教授)受講生13名、引率教員のあわせて25名です。
「四日市公害と環境未来館」はこの春にオープンしたばかりで、授業で学んだ以上に学生たちが四日市公害について理解を深められるよう、今回の学外実習が企画されました。
午前中は2学部合同でガイダンスビデオを観たのち、二手に分かれて職員やボランティア解説員の解説つきで公害展示をじっくり見てまわり、その上で語り部による講話を聴きました。
午後は、それぞれ与えられた課題をもとに、学生たちは館内を思い思いに見て回りました。午前中に語り部としてご登壇いただいた澤井さんをはじめ、ボランティア解説員の皆さんからエリアごとに補足説明をしてもらうなど、非常に充実した自由見学でした。解説に真剣に耳を傾けるだけでなく、それに対して熱心に質問する学生たちの姿が見られました。
参加した学生からは、「授業で聞くだけではなく、(汚染のひどかった当時の)写真を見るだけでも、四日市公害に対する見方は変わった」、「語り部さんの講話は授業や見学では味わえないもので、短い時間だったのでもっと聞きたいと思った」などといった感想が寄せられ、展示や当時を知る関係者の「生の声」を通して四日市公害への理解が格段に深まったようです。