去る12月7日、台湾の国立交通大学(新竹市)で開催された「グラフィック・ナレティブ」の国際会議に本学部の山本伸教授が司会者として招かれました。山本教授の専門はカリブ文学ですが、一方で日本ポップカルチャー学会の副代表という顔も持ち、昨年は沖縄のローカルヒーローを題材とした『琉神マブヤーでーじ読本:ヒーローソフィカル沖縄文化論』(三月社)を上梓されるなど、特撮物からコミックまで幅広い見識があるということでお声がかかったとのことです。実際、担当したパネルでは中沢啓治の漫画『はだしのゲン』や山本英夫の『ホムンクルス』についての発表もあり、フロアからの熱心な質疑に対して不足ない応答ができるよう発表者へとユニークでスムーズな橋渡しをされていました。台湾はもちろん、アメリカやスペイン、カナダの研究者などが多数出席した会議の司会をしたことについて教授は、「いま新たに注目されつつある比較文学ジャンルであるグラフィック・ナレティブの台湾での記念すべき第一回目の国際会議に出席できたのは大変光栄である」と喜びをかみしめている様子でした。