朝明渓谷に「ブナの森」の看板を設置

2017年4月17日に朝渓谷駐車場で山開きと「ブナの森」の看板の除幕式が行われました。朝明渓谷源流部にブナ林が存在することは知られていましたが、その規模や樹齢分布などの詳細については不明であったため、2011年から3年間に亘り、四日市大学環境情報学部、四日市大学自然環境教育研究会、三泗自然に親しむ会で調査を実施しました。その結果、このブナ林は鈴鹿山脈最大級で、約3300本のブナが生息し、高密度部分(標高900~1000m)は白神山地に匹敵することなどが分かりました。また一方、樹齢30年以下の若木が育っておらず(温暖化やシカの食害などが推定原因)、今後、地球温暖化で返平均気温が2.5℃上昇すると、現在のブナ林全域でブナの存在が困難になることなども判明しました。
 
ブナ林は、水源涵養、豊かな生態系の保持、防災(斜面安定)などの観点から大切であり、朝明川源流部のブナ林を皆の力で保護してゆくことが大切と考えられます。そこで、このブナ林を多くの人たちに知ってもらうことを目指し、この度、菰野町、朝明観光協会、須磨山財産組合(ブナ林の持主)などのご協力で、ブナ林の存在を知らせる看板を設置する運びとなりました。
 
朝明渓谷駐車場脇の大変目立つ場所に設置していただきましたので、お立ち寄りの際には、是非、ご覧いただければと思います。 

このイベントについては、中日新聞とシーティーワイに取材いただきました。
CTYのケーブルNewsのストリーミング放送で視聴できますので、是非、ご覧ください。
4月18日(火)放送号の2:50付近より映像が流れます。
 

山開き式典の様子。CTYからは田中勝利氏(環境情報学部卒業生)が取材に来てくれた。


山開き式典で放流されたアマゴの稚魚。


「ブナの森」看板の除幕式。


「ブナの森」看板の除幕式で挨拶する保黒時男氏(四日市大学自然環境研究会代表)


除幕された「ブナの森」の看板。看板下部に「四日市大学」の文字が見える。


看板の前で記念撮影するブナ林調査関係者の皆様。四日市大学からは環境情報学部の千葉教授が参加した。

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