海洋調査法(旧カリ名は伊勢湾海洋調査実習)の実習を2018年8月2日(木)~4日(土)に行いました。台風12号の影響で波の高い状態が続いていたので、今年も伊勢湾外に出られないかと心配しましたが、予想よりも早く波は穏やかになり、待望の太平洋に出ることが出来ました。
3日間とも天気は快晴に近く、最高のコンディションの中、水質観測、採水、採泥などの調査を順調に行いました。伊良湖水道を抜けて、遠州灘を南東に進むに従い、海の色は緑色から透き通った青色に変わり、学生たちは感嘆の声を上げていました。
今回は湾口付近の縦断面(湾沖から湾央へ)の水質変化とプランクトン種類の調査を主目的としましたが、無事に調査を終えました。また、広島大学大学院の辻浩明君が乗船し、伊勢湾におけるPAH(多環芳香族炭化水素)の分布を調べるために、採泥を行い、試料を持ち帰りました。
太平洋上の夜釣りでは、小~中型のサバが面白いように釣れ、松阪港沖の夜釣りでも小サバや小アジを釣り上げることができ、学生たちは夢中になっていました。釣った魚は学生たちが調理して、皆で美味しくいただきました。
環境情報学部の1年生から3年生までの22名(女子1名)が参加しましたが、乗船経験のある先輩が後輩を指導する形をとれ、1年生からは「伊勢湾の環境をよく理解できた」「先輩たちが優しく、とても楽しかった」「来年も参加したい」との声が聞かれました。
三重大学勢水丸の関係者の皆様、大変お世話になりました。感謝申し上げます。