四日市大学は今年度から地域インターンシップを取り入れた正課授業を開始しました。2学部が協力して実施する専門科目で、講義名は「観光政策(総合政策学部)」、「ツーリズムと環境保全(環境情報学部)」と異なりますが、両学部の学生が一緒に学びます。担当教員は岡(総合政策学部)と千葉(環境情報学部)です。全体で15回行われる講義の中で、7回を座学に充て、ツーリズムの基本知識と訪問地域が抱える過疎化問題や環境問題、また地域の歴史文化と自然環境の特徴などを学びます。そして、残りの8回分を地域インターンシップに充て、地域に入り、地域の方々と触れ合いながら現実の問題を学びます。
地域インターンシップには次の2種類があり、学生はどちらか、または両方を選択し、参加します。
答志島インターンシップ:鳥羽市桃取町(答志島)、平成30年8月27日(月)~9月1日(土)
鼎インターンシップ:いなべ市藤原町鼎、平成30年9月6日(木)~9月1日(火)
8月27日に答志島での地域インターンシップが始まり、現在、その真っ最中です。学ぶ内容(予定)は次の通りです。
①桃取町の地理、人口、歴史、文化、風習、言語などの特徴
②桃取町の環境問題(漂着ゴミ)
③漁業体験(刺し網漁、かご漁、サワラ漁など)
④アマモの種取
⑤地域の伝統的な祭り(おいやれ)への参加
桃取町の漁業組合の元理事・小浦嘉門様のお世話になりながら、インターンシップは行われています。魚介類・果物などの差入れ、民家の風呂の提供など、地域の方々の温かいご協力を早速受けています。地域の皆様に、深く感謝申し上げます。以下、写真を添付します。
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開校式
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食事は全て自炊だが、小浦様に調理のご指導をいただく。初日の夕食のメインはタコ飯。桃取町付近は流れが早いので、美味しいタコが採れることで有名だ。
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始めて手にする木製の5合升でお米を測った。
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皆で地元の野菜を刻んだ。
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タコ飯が完成!
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新鮮なイワシは煮付けになった。
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小浦様に教わった方法で、イワシを皆で捌いた。
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桃取町はハモ漁でも有名だ。ハモのおすましを制作中。これも絶品だった。
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小浦様を囲み、皆で、食べる、食べる、夢中で食べる。15合用意したタコ飯が、あっという間に無くなった。一人で山盛りご飯を4~5杯も食べたという猛者もいた。
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昨年3月で廃校になった桃取小学校。立派な施設で、今も管理されているのか施設は綺麗で、子供たちの声が聞こえてくるような気がした。学生たちにも見に来て欲しい場所だ。
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2日目は、アマモの種取作業に取り組んだ。袋に詰めて、海に沈めてあったアマモを取り出すところ。
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アマモの種取の作業中。アマモはイネと同じ単子葉植物で、お米と同じような種をつける。水より重たいので、ふるい落とし、桶の底に沈ませて、回収する。皆、一所懸命に取り組んだ。
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回収したアマモの種。これを冷蔵庫で保存して、今年の冬に、専用マットに撒いて、奈佐の浜に沈める。小浦様らの尽力で、そこには既に1500平方メートルのアマモ場が出来、海のユリカゴとして地域漁業に役立っている。今回の種は、このアマモ場を拡張するのにつかわれる。
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2日目お昼の勉強会。この時は、漂着ゴミへの取り組みについて学んだ。
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2日目夕方に桃取町沖でのサワラ漁を体験した。
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サワラとカンパチをゲット!
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漁の後、海の上で夕日を眺めた。