徐放性肥料プラスチックの分解試験開始(千葉)

稲作を中心に、日本で広く使われている徐放性肥料(プラスチック被覆肥料)ですが、伊勢湾の海岸にそのプラスチック被覆が大量に漂着していることが分かっています。肥料の袋等には、使用後に被覆は速やかに分解するので心配ない旨の記載がなされていますが、実際には田畑を抜け出し、相当の量が海に流れ込んでいるとみられます。

伊勢湾の三重県側と愛知県側の分布の違い、三重県側の南北での分布の違い、それらの季節変化、海岸での深度分布、河岸の分布などを、環境情報学部の大八木セミナーと千葉セミナーで調査を進めています。

この度、千葉セミナーのチョウ・トクイ君(中国からの留学生で4年生)が卒業研究として、徐放性肥料プラスチックの分解性試験を開始しました。5種類の肥料を入手し、粒状の肥料を砕いて被覆のみ取り出し、撹拌機に蒸留水とともに入れて肥料分を完全に除去し、その後、乾燥器で乾燥させました。

乾燥試料の重量を計測し、ガラスシャーレに入れて、野外に設置した実験用の台座に乗せて、紫外線を透過する特殊なビニールシート(東ソー社のウルトラセン)で台座を覆い、長期間の分解試験に入りました。今後は、30日毎に試料を取り出し、分解量を計測します。試験は120日間実施します。分解量は重量と含有有機炭素量で評価します。

分解試験の途中経過は、逐次、このページで報告してゆく予定です。

野外に設置した実験用台座に試料を置いているところ
試料のセッティングを終えたところ

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