「未来につなぐ懇談会」に参加(千葉)

(一社)四日市大学エネルギー環境教育研究会が主催する「未来につなぐ懇談会」が、2020年7月30日(木)に「四日市公害と環境未来館」1Fの会議室で開催されました。環境情報学部からは前川教授、廣住准教授と私(千葉教授)が参加しました。懇談会には、環境省中部地方環境事務所、三重県環境生活部、四日市市商工農水部、同環境部、同都市整備部、日本たばこ産業(株)、県議会議員、市会議員、農業分野と地域問題の専門家などが参加しました。

懇談会のテーマは四日市市の里山の竹林管理で、環境省中部地方環境事務所の曽山信雄様から「地域循環共生圏」のお話しをいただき、その後、研究会が進めている「伊勢竹鶏物語Part2」の報告が矢口事務局長からあり、廣住准教授からは竹粉の農業資材としての効果(土づくり効果等)に関する研究報告が行われ、最後に私が四日市市北部の竹林健全度に関する研究報告を行いました。

その後、竹林保全や本地域で地域循環共生圏を実現するための方法などについて議論が行われました。四日市市の多くの場所で荒廃が問題となっている竹林の大半は、多くの地権者が狭い土地を区分して所有している民有財産のため、四日市市としては手を出しにくい面があるものの、逆に地権者個人ではどうにもならない問題であること、そのためには、竹林保全の必要性を地域に訴えて、理想とする未来の社会の方向性を示して、時間を掛けて地権者の理解を得てゆくことが有益であるという話が交わされました。

研究会としては、伊勢竹鶏物語の成果、竹粉の効果や竹林健全度の研究成果などを本にまとめて、それを行政機関や市民に示してゆく予定です。懇談会は中日新聞の取材を受けました。

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