吉崎海岸のマイクロプラスチック定期調査2021.10.3(千葉)

2021年10月3日(日)に第11回目となる吉崎海岸のマイクロプラスチック定期調査を行いました。この日は楠地区まちづくり検討委員会主催、四日市ウミガメ保存会共催の海岸清掃活動が午前8時から行われ、約150名の参加者が晴れ渡った秋空の下でゴミ拾いを楽しみました。緊急事態宣言が明けた最初の日曜ということで、家族連れの参加も多かったです。

午前9時過ぎからは恒例の勉強会となり、千葉研究室の教員と学生が講師となり、伊勢湾の海洋ごみやプラスチック汚染問題について情報を提供しました。勉強会の冒頭で、岐阜県長良川国際会議場で行われていた「いい川・いい川づくりワークショップ」に吉崎海岸の様子をZoomで中継することになり、私(千葉)や学生が協力しました。中継の様子がYouTubeで配信されたので、よろしければ以下からご覧ください。

その後、勉強会に参加して下さった約40名の方々に海岸の至る所に散らばっているマイクロプラスチックの採取を体験していただきました。オレンジ、茶色、黄色、白など、多様な色の徐放性肥料プラスチック(被覆肥料の樹脂被覆)や、色・形の異なるレジンペレットや、手裏剣型のスポンジや人工芝片などが次々に見つかり、参加者は驚いていました。

勉強会終了後に定期調査(2カ月毎)を行い、長さが300mの海岸の11測点でマイクロプラスチックを採取しました。これまでの調査で、マイクロプラスチックの現存量の季節変化、海岸内の分布、海岸上での分解・劣化の状況、海岸上での移動、海岸への出入りの状況(流入と流出量)などが分かって来ました。これらを整理してゆくことで、沿岸域でのマイクロプラスチックの動態についての新たな知見が得られると考えています。

以下、学生の調査の様子の写真です。今回は千葉研究室の3年生が3名、4年生が2名、研究室以外の学生が2名参加して調査を行いました。皆さん、ご苦労様でした。

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