藤前干潟の泥中のマイクロプラスチック調査(千葉)

千葉研究室では数年前から伊勢湾の底泥中のマイクロプラスチックの調査を進めています。底泥中のマイクロプラは、海岸と比べると個数密度(単位面積当たりの個数)は遥かに少なく、似たような比重の土粒子、貝殻、珪藻(植物プランクトン)の殻、植物の遺骸などから分離するのが難しく、分析に苦労しています。

分析技術を磨きながら研究を進めている最中ですが、この度、藤前干潟の泥の採取を行うことが出来ました。藤前干潟のラムサール条約登録20周年ということで、名古屋テレビ様に興味を持っていただき、調査の協力を得られました。

2022年12月12日(月)に藤前干潟周囲の5地点で泥を採取しました。採泥には(有)鈴木ダイビングサービス様にご協力いただきました。下図の第1地点と第2地点は、窪地になっており、マイクロプラが集積している可能性があります。採取した泥は、他地点に比べてヘドロ化が進んでいました。

分析結果は名古屋テレビ様の番組でも紹介予定です。調査当日の天気は快晴で、船着場から藤前干潟方面を見ると、木曽御岳もはっきりと見え、大変気持ちの良い景色の中で活動を進めることが出来ました。調査にあたり、藤前干潟クリーン大作戦実行委員会の坂野一博委員長のお世話になりました。感謝申し上げます。

調査地点
調査の準備中。藤前干潟の南側のグレートマリンさんから出港した。名古屋テレビの取材班の姿も見える。
グラブ式の採泥器で泥を採取したところ。
3年生の大野田君が調査に参加した。彼が泥の分析担当だ。
採取した泥はヘドロ化して真っ黒なものから、砂質の綺麗なものまであった。
藤前干潟方面のパノラマ写真

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