四日市大学環境情報学部



環境情報学部 千葉 賢

環境情報学部自然環境コースの里海里山セミナー(担当:千葉賢教授)の2年生(7名)が大学キャンパスの雑木林の樹木マップ作りを始めました。この活動は里山の環境問題を理解する上で、まずは里山に入り、木々の名前を憶えて愛着を持ち、種別の特徴とともに、同じ種でも各樹木に個性のあること、里山を構成する高木、中低木、低木、下草の関係、落葉樹と常緑樹、陽樹と陰樹の関係などを肌で理解することを目的としています。
 
樹木マップ作りを始めてまだ1ヶ月ですが、第1段階として67種、154本のマップを作成しました。ここまでは、判別し易い植栽の樹木を中心に進めましたが、これからは雑木林に入り、大学キャンパス全体の樹木マップ作りを進めます。
 
是非、ご覧ください。樹木をクリックすると写真が表示されます。
 
この活動を進めて、学生たちの樹木や野草への知識を増やし、その上で大学外の里山や、鈴鹿山系の樹木(ブナ林等)の調査を行う計画です。また、里山への孟宗竹林の侵出状況や、孟宗竹林の健全度調査なども行う予定です。
 



2017年11月17日(金)に武本・千葉ゼミの学生ら15人が四日市港を見学しました。この行事は毎年、この時期に四日市港管理組合に依頼して実施しています。
はじめに、ポートビル対岸にある鈴木造船で2013年新造された同組合の調査船「ゆりかもめ」(19トンで最高速度26knot [約50km/時])に乗船し、四日市港内を約1時間半かけて、車やコンテナ輸送施設、石炭ヤード、工業塩貯蔵場、LNGタンクヤードなどの港湾施設を見学しました。
稲葉町にある明治時代に建設された「潮吹き堤」では港の歴史についての説明を受けました。また水質調査の実習として北原式採水器を用いた採水方法、透明度板による透明度(約3.5mでこの時期としては良好)の測定、さらに採泥器による海底のヘドロの採取などを体験しました。
表層部のCOD(化学的酸素要求量)値は3mg/Lでやや悪いものでした。
帰港してから、ポートビルの14階(うみてらす)で四日市港、コンビナート、市街地を眺めるとともに、映像による四日市港の歴史と現状を学びました。特に留学生達はこれまで四日市港や伊勢湾を訪れたことがなく、熱心に学習していました。
四日市港管理組合整備課の河村様には大変お世話になりました。感謝申し上げます。
 

四日市港管理組合調査船ゆりかもめ


 ゆりかもめの船内で高橋先生の説明を聞く


 後部甲板上で透明度測定の説明を受ける学生


四日市港内のCOD値は3mg/Lだった。


採泥器で採取した底泥ヘドロのビン詰め


稲葉町にある明治時代に建設された「潮吹き堤」


ゆりかもめの前で最後に集合写真



四日市大学と四日市看護医療大学の合同大学祭(よんよん祭)が平成29年10月28日(土)29日(日)に行われました。昨年度の大学祭から、環境情報学部の卒業生が集まる拠点ブースの出店を始めましたが、今回も学食内に拠点が設けられ、卒業生たちが立ち寄ってくれました。
 
両日とも、あいにくの雨模様で、特に29日(日)は台風の影響で雨足が強く、参加するのは難しい状況でした。それでも、28日(土)の午後1時には、卒業生約10名と教員(元教授含む)7名が参加し、自己紹介や現況報告などを行いました。
 
参加してくれた卒業生の皆さん、ありがとうございました。
参加できなかった卒業生の皆さんへ。このような取り組みを続けてゆきますので、次回は時間を作って、是非、参加してください。 

この催しですが、28日は1期生の福留君、29日は同じく1期生の棚田さんが中心となって進めてくれました。お二人に感謝しています。

環境情報学部OBOG会の様子


環境情報学部OBOG会の様子




2017年8月23日(水)午前中の真夏の暑い中、武本教授と高橋元教授、ゼミ生が十四川を調査しました。この調査は学内のセミナー調査研究の一環として行われています。
 
富田地区の十四川は5年ほど前から十四川を守る会と共同で調査しています。今回は夏の導水期で、北鵤町で朝明川からの流入水があり、流量はやや多めでした。
 
中流部のスーパーサンシ付近では、家庭排水や田畑からの流出水があり、有機汚濁が認められ、COD(化学的酸素要求量)値は高めでした。
 
富田地区では、十四川を守る会が水質浄化を図る活動を長年に亘って行っています。
 

十四川下流:豊栄橋での採水風景


十四川中流部の茂福の北鵤町ゴミ置き場下


上流部の東ソー倉庫近くの十四川の調査



2017年8月22日(火)の午前中に、武本教授と高橋元教授、ゼミ生らが海蔵川の本支流と上流の竹谷川・大口川を調査しました。この調査は学内のセミナー調査研究の一環として行われています。
 
海蔵川は4年前から下流と中流で継続調査しており、一昨年度調査依頼があった上流側も追加して行われています。
 
海蔵川上流の大口川(菰野町)にある養豚場や竹谷川上流の県地区の養豚場からの排水が水系の汚染を起こしていることから、県地区市民センターの矢田館長や竹谷川の蛍と桜を守る会と共同で調査実施中です。
 
県地区では、高濃度の畜産排水有機汚濁のため、蛍が減少したり、稲作の稲が被害を受け、対策が急がれます。水田では大風で稲が倒伏しており、富栄養の状態になっていて施肥がいらないそうです。
 

海蔵川中流部の支流での採水作業


県地区の守る会の皆さんと海蔵川上流の大口川へ


海蔵川上流の支流付近の養豚場の倒伏水田


海蔵川上流の支流に注ぐ養豚場の排水口




伊勢湾海洋調査実習の2日目は午前6時15分に起床し、6時半からラジオ体操、デッキ磨き、船内清掃を行い、朝食をとりました。その後、湾口の神島付近まで南下し、そこから湾奥の名古屋港沖まで、6地点で水質と底質の調査を行いました。湾奥に北上するに従い、船の揺れも治まり、天気も回復し、学生たちの顔に余裕が出てきました。
 

朝礼の様子


  
湾口でベントスネットを曳いたところ、シタビラメ、カレイ、マゴチ、シャコ、エビなどが採れ、学生たちは大喜び。観察後、すぐに冷蔵して、夜食の惣菜になりました。
 

ベントスネットの採取物


  
今回の航海中海の透明度はかなり低く、湾口付近で4m、湾奥では2mほどしかなく、全湾で植物プランクトンが多量に発生し、海水は緑色(湾口)から茶色(湾奥)になっていました。水深5mから10m付近に塩分躍層(塩分が大きく変化する層)があり、躍層の上部の塩分はかなり低くなっていました。7月中下旬に降った雨の影響があったのかもしれません。また、湾央から湾奥にかけては貧酸素水隗が発生していました。
 
名古屋港付近では、大型船の近くで調査を行い、重工業をはじめとする産業が盛んな伊勢湾の一面を感じることも出来ました。湾奥の観測後、勢水丸は松阪港沖に向かい、午後4時半頃には到着しました。
 

コンテナ船をバックに記念撮影


  
時間を切り上げて実施した勉強会では、航海士の皆さんにロープワークを教えていただきました。手品のような見事な腕裁きに、尊敬の眼差しが。。。
もやい結びを皆でマスターしました。
 

ロープワークの勉強会


 
夕食前から自由時間となり、ほとんどの学生たちは釣り竿目掛けて一目散。次々に竿を降ろすと、釣れる、釣れる。小アジ、小サバ、サッパなどがヒットし、学生たちは大喜び。
学生達の嬉しそうな顔を見ながら、今年も実習を実施して良かったと感じたひと時でした。
 
先ほどのロープワークにハマった教員2名は、前川船長や船員の皆様から、さらに新しい技を教わり、夢中になったようです。
 


 
ベントスネットで採取した魚貝類は観察後に、学生の手で調理され、夜食になりました。
 

エビとシャコの中華風炒め物


学生の中から現れた中華料理の名シェフ、王君。美味しかったよ。


 
2日目に釣り上げた魚は、逃がしてやりました。
 

2日目に釣り上げた魚たち


 
3日目も午前6時15分に起床し、その後、掃除や朝食をとり、9時前には閉校式を終えました。最後に、勢水丸の前で記念撮影。
仲良くなった船員の皆様に別れを告げて、今年度の海洋調査実習を終えました。
 
日頃の大学での授業ではできない体験を、この実習で学生たちはすることができました。
三重大学と勢水丸の皆様には改めて、深く御礼申し上げます。
 
学生の皆さん!単位を取るには、事後授業に出席し、レポートを提出することを忘れないように。
 

勢水丸前での記念撮影



今回で9年目となる伊勢湾海洋調査実習を、2017年8月2日から4日までの日程で実施中です。現在は2日目の朝を迎えたところ。台風5号の影響で、うねりが太平洋沿岸で高まり、今回予定していた伊勢湾外への航海は中止し、伊勢湾内の調査に切り替えました。昨日は、松阪港から神島付近まで、4地点で各種の調査を行いましたが、神島に近づくに従い、船の動揺が大きくなり、学生たちに船酔いが続出しました。
 
夜は答志島付近での錨泊を計画していましたが、学生の安全を考え、松阪港付近まで引き換えし、夜を過ごしました。学生が楽しみにしている夜釣りですが、子サバ、子アジが結構釣れ、船酔いで苦しんでいた学生たちも歓声を上げていました。
 
2日目の今日も、昨日と同様の波の状態で、どうなるか、わかりませんが、再び神島付近まで航行し、そこから伊勢湾奥部まで北上しながら調査を行う予定です。
 

勢水丸に乗り込む学生たち


採水器をセットする学生たち


勢水丸の食事は美味しい! 1日目の夕食はエビのフライとコロッケだった。


夕食後の勉強会。皆、超真剣で取り組みました。



2017年7月28日(金)に「ひらめき☆ときめきサイエンス 沿岸海洋の実践科学教室」を実施しました。「ひらめき☆ときめきサイエンス」は日本学術振興会が毎年募集している教育事業で、過去に科研費の代表者を務めた研究者が中心となり企画を練り、分り易い体験授業を行うことで、その研究成果を青少年に広めることを目的としています。今回は環境情報学部の千葉賢教授が中心となり、本事業を実施することになりました。
 
四日市市周辺や愛知県から集まった16名の高校生が午前10時に近鉄富田駅に集合し、そこからマイクロバスで四日市港ポートビルに向いました。ポートビルの会議室では、まず、千葉教授から海の環境科学についての講義を1時間受講しました。物理、化学、生物などが関係した少し難しい内容でしたが、高校生はメモを取りながら一所懸命に聞いていました。
 

海洋科学の講義の様子


 
その後、昼食休憩があり、ポートビルの14階の展望室から360度の雄大な四日市港とコンビナートの姿を眺めました。あいにくの天気で、視界はあまり良くありませんでしたが、高校生は望遠鏡を覗いたり、楽しい時間を過ごしました。
 

展望室から四日市港を眺める高校生の皆さん


 
午後は、いよいよ海洋調査です。四日市港管理組合の巡視船ゆりかもめで海に出て、四日市港内の2地点で採水や採泥などの海洋調査を体験しました。台風の影響で波が心配されましたが、港の中は平穏で、1人も船酔いは出ませんでした。海は赤潮気味で茶色っぽく、先ほどの講義で習った知識が早速役立ちました。
 
調査内容としては、クロロテック装置で水温・塩分・クロロフィル・溶存酸素を計測し、北原式採水器で採水を行い、それを各自がふらん瓶に採取し、溶液を加えて溶存酸素を固定しました。また、その他に透明度の調査とエクマンバージで採泥を行い、泥の酸化還元電位を計測したり、泥の臭いを嗅いだりしました。プランクトンネットでプランクトンの採取も行いました。 
 

四日市港管理組合の巡視船ゆりかもめに乗り込む高校生の皆さん


ゆりかもめ内の様子(窓が大きく、眺めは素晴らしかった)


採水作業の様子


プランクトンの採取の様子


船上で採取した海水に溶液を加えて溶存酸素を固定している様子


  
2時間の海洋調査の後、マイクロバスで四日市大学に向かい、大学の実験室で溶存酸素の化学分析(高橋元教授担当)と光学顕微鏡(三重県水産研究所の清水様担当)と電子顕微鏡(小川教授担当)によるプランクトンの観察を行いました。班に分かれて、これらを約30分間のローテーションで進めたので、大変忙しい作業になりましたが、高校生の皆さんはしっかりついてきてくれました。
 

滴定実験で溶存酸素濃度を調べている様子


プランクトンを観察する高校生の皆さん


観察された植物プランクトン(珪藻の仲間)


電子顕微鏡で撮影したプランクトンの画像の紹介もあった


 
これらの実習が全て終了した後に、代表者が今日の海洋調査や実験観察で分ったことや感想を発表しましたが、大変、立派な内容でした。その後、環境情報学部の井岡学部長から、修了証である「未来博士号」が手渡されました。
 

未来博士号の授与


  
参加した高校生からは、「普段経験できないことをいろいろ学べて大変勉強になった」、「伊勢湾の環境問題が良く分った」、「丁寧な授業で分り易かった」などの声が聞かれました。
 
この事業にご協力いただいた四日市港管理組合の皆様、三重県水産研究所の清水様に深く感謝申し上げます。また、参加いただいた高校生の皆さん、引率いただい四日市農芸高校の藤井教諭に御礼申し上げます。

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